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2017年10月23日

2017年10月23日付 第2954号

1面

モニタリング過程を開示
 「オン・オフ」一体化へ 金融庁 来年7月、組織改革
 
 金融庁幹部は、4点を柱とする組織見直しについて説明した。①金融行政の戦略立案・総合調整機能の強化②市場分析・リスク管理など専門分野別チームの機能を強化する、専門性の向上③市場行政を含めた企画能力とフィンテック対応の強化④各業態の検査・監督の一体化が基本。総務企画局と検査局を廃止し、企画市場局(フィンテックなどへの対応、市場強化を担当)と総合政策局(戦略立案・総合調整機能の強化を目指す)を新設。また監督局は各業態のモニタリングを一体化(オン・オフ一体化)させる。

2面(総合)

「なでしこ銘柄」選定へ説明会 経済産業省・東証
 基調講演 「グローバル、ESG重視」
  来年3月、構成銘柄公表
 
 経済産業省と東京証券取引所(東証)は10日、東証内で「なでしこ銘柄」についての説明会を実施し、選定方法や評価の視点を解説。基調講演ではニッセイアセットマネジメント(AM)の井口譲二氏がグローバルでESG投資が重要度を増していることを話した。上場3500社には必須条件の「女性活躍度調査」を23日から開始する。

3面(地域総合)

「地域の未来」考える
 千葉、愛知で活性化シンポ
 
 愛知と千葉で、ほぼ時を同じくして「地域の未来」をテーマにしたシンポジウムが開かれた。地域金融機関には地元ならではの情報が集まっている。テーマ設定を見ても、地域を知り尽くす地域金融機関ならではと言えるもので、参加者もビジネスのヒントを得たようだった。
 
知多信金   「知多版CCRC」導入を視野
ちばぎん総研 「高速道路整備」起爆材に

4面(大手行・証券・保険)

バランス運用のヘッド来日 ピクテ投信投資顧問
 分散投資 時代とともに進化
  クアトロ「低金利下の最新型」
 
 スイスを拠点にするピクテ投信投資顧問は17日、本社ジュネーブからバランス運用チームのヘッドを務めるエリック・ロセ氏が来日したのを機に、メディア向けに資産保全や分散投資への考え方を披露した。マルチアセット・アロケーション・ファンドは販売金融機関も増えている。

5面(ノンバンク・ICT)

家賃保証サービス
 人口減下の「成長分野」 クレジット大手も強化へ
  3社上場も寡占化進まず
 
 賃貸住宅の入居の際に、保証人に代わって事業会社が保証する家賃保証サービスを手がける企業が増えている。外国人のほか、核家族化が進み保証人がいない人も増えている。人口減で全国的に空き家が増加する中、賃貸住宅の活用を促す国の政策も背景にありそうだ。クレジット大手などでも取り組みを強化している。

6面(地域銀)

荘内銀の上野雅史頭取(右から3人目)と日本公庫山形支店の内田裕彦支店長(同4人目)など関係者が会見
経営者、管理職登用、雇用… 「女性活躍」の企業 後押し
 荘内銀など金利優遇 日本公庫と協調融資
 
「女性活躍」を切り口に日本政策金融公庫との協調融資に乗り出す地域銀行が広がってきた。女性経営者や女性の管理職登用に積極的な地元の事業者を積極的に支援。女性活躍を推し進めるだけでなく次世代育成にもつなげる狙い。日本公庫と民間金融機関の融資商品を組み合わせた商品は9月末現在、20近くの金融機関が手がける。

7面(信金・信組)

信金中金 投資額28億円を突破
 「しんきんの翼」全国で60信金が推薦
  中小企業に大きなメリットも
 
 信金中央金庫と信金キャピタルが共同出資する中小企業向け創業・育成&成長ファンド「しんきんの翼」の投資先・金額が着実に増えている。2014年6月から運営を開始し投資を進めてきた。その結果、今年9月末で60信用金庫の取引先80先に28億2000万円の投資を決定している。

8面(文化)

製品化された車いす対応試着室「プレミアム・フィット」
【Runner】 東京東信用金庫
  「48時間デザインマラソン」支援 
   東京五輪へ ものづくり企業とコラボ
   のれんの香りで店が分かる
 
 東京東信用金庫(東京・墨田)は「48時間デザインマラソン」(主催:国際ユニヴァーサルデザイン協議会)を支援している。大手企業のデザイナーやエンジニアが障害者と一緒に街を歩き、生活環境の不便さを発見するワークショップだ。48時間という限られた時間で発見・検証を行うことで、ユニバーサルデザイン(UD)の普及と開発者の人材育成を狙う。製品化に向けて取引先や大学と連携したプロジェクトも進行中で、2020年の東京五輪・パラリンピックの実用化をめざす。
株式会社 金融経済新聞社
(キンケイ)
〒104-0045
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