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2014年2月3日

2014年2月3日付 第2784号

〈1面〉景況 22年ぶりプラス水準 信金中金の小規模企業調査
 
  回答企業の7割が従業員20人未満と景況調査でもっとも中小・小規模企業の傾向が反映するとされる信金中央金庫の「中小企業景況レポート2013年10月~12月期」が1月16日に発表され、同期の景気動向指数(DI)値がプラス・と「22年ぶりの大幅な改善」となった。別表がその結果の詳細。「景況判断DIの水準は、バブル崩壊後の最高値06年10~12月期のマイナス7・9を大きく上回り、91年12月以来の水準にまで回復」した。
 
〈2面〉地域活性化へネットワーク構築 有力地銀9行

 北海道銀行、七十七銀行、千葉銀行、八十二銀行、静岡銀行、京都銀行、広島銀行、伊予銀行、福岡銀行の有力地方銀行9行は1月28日、各行の経営基盤・営業エリアにおいて有する情報・ネットワークを活用し、新たな価値を共創することで地域経済の再生および活性化を図るため、「地域再生・活性化ネットワークに関する協定書」を締結したと発表した。この9行による連携は、経営基盤・営業エリアが異なる各行の保有するさまざまな情報・ネットワークを相互に活用することにより、各行が「点」と「点」を結び、「線」を張り巡らせることで創出している「面」を県境・地域を超えてつなごうというものだ。
 
〈2面〉住友生命 新社長に橋本専務
 
 住友生命保険は1月24日、橋本雅博・専務執行役員が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。佐藤義雄社長は代表権のある会長に就き、生命保険協会の会長職は7月の任期満了まで務める。橋本氏が中心になって策定した、4月からスタートする3カ年の新中期経営計画は、新体制でのかじ取りがベストと判断した。横山進一会長は7月2日の総代会開催日をもって取締役を退任し、名誉顧問に退く。
 
笑顔で握手を交わす佐藤義雄社長(左)と橋本雅博・専務執行役員
 
〈3面〉みずほ銀頭取に林副頭取
 
 
 みずほフィナンシャルグループ(FG)は1月23日、傘下のみずほ銀行の次期頭取に4月1日付で林信秀副頭取が昇格する人事を内定したと発表した。佐藤康博頭取は取締役に退く。佐藤氏は兼務するFG社長に専念し、さらなるガバナンスの強化に取り組む。林氏は国際ユニットを担当しており、キャリアの中でも国際部門が長い。同行は業務純益に占める海外収益比率を、2012年度の24%から15年度には33%に引き上げる目標を立てている。国際業務を一層強化していくうえでも、適任の林氏に銀行全体のかじ取りを任せることにした。同時に林氏はみずほブランドの立て直しに、その手腕が問われることにもなる。
林 信秀氏(はやし・のぶひで)1980年東大経卒、富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。13年4月みずほFG副社長、同年7月から現職。岐阜県出身、56歳
 
〈3面〉新指数連動ETF上場

 1月6日から東京証券取引所の相場報道システムより1秒ごとのリアルタイムで配信される新しい株価指数「JPX日経インデックス400」を連動対象とする上場投資信託(ETF)を、野村アセットマネジメントと日興アセットマネジメントが新規設定。両社は1月28日、東証で上場記念セレモニーを開いた。
 
上場通知書を手にする日興アセットマネジメントの柴田拓美CEO(左)と日本取引所グループの斉藤惇・グループCEO
 
〈4面〉「豊和銀行」権藤淳頭取に聞く

 豊和銀行は2013年度中に新金融機能強化法(新法)に基づく公的資金の再注入を申請した。権藤淳頭取は新法に基づく公的資金の再注入について、「われわれの悲願だった」と語った。再注入後には、金融を通じた地域経済の貢献がこれまで以上に問われることになる。権藤頭取は「質向上によりこれまでの施策をさらに加速させる」と、中小企業の支援の取り組みを強化・加速させる考えを示した。
 
豊和銀行 権藤淳頭取
 
〈5面〉全職員総会に2100人 城南信金
 
 城南信用金庫(本店=東京都品川区)は、1月25日の土曜日に都内の昭和女子大学人見記念講堂で「全職員総会」を盛大に開いた。会場には全役職員2100人が集結し役員や部長が決意表明を、支店長の代表が「理想の支店」をテーマにそれぞれの思いを語り会場は熱気に包まれた。
 
福島氏の講演で会場は熱気に包まれた
 
〈5面〉バンコクに事務所開設 浜松信金

 浜松信用金庫(本店=静岡県浜松市)は1月21日、タイの首都バンコクにバンコク駐在員事務所を開設した。中小企業の海外進出意欲が衰えを見せない中で、現地に拠点を構えることで情報提供を中心に進出企業をバックアップするのが目的。信用金庫の海外事務所は瀬戸、岡崎の2信金に次いで3例目になる。
 
テープカットする関係者。左から2人目が御室理事長
 
〈5面〉「新現役交流会」開く 飯能信金

 飯能信用金庫(本店=埼玉県飯能市)は1月22日、飯能市内の市民活動センターで「第1回はんしん新現役交流会」を開催した。交流会には取引先20社と新現役70人が参加した。冒頭、内田哲理事長は「地域金融機関に求められるのは課題解決型金融のコンサルティング機能。だが、我々の努力だけでは手が届かない所がある。そのため、長年大手企業で経験を積んだ、さまざまな課題を解決するノウハウを持った大手企業OBの方の協力が必要になってくる。企業とOBとの人材のマッチングを提供することが必要だと新現役交流会を開催することにした。新現役と企業の方とじっくり何度も話し合い、良い成果がでるように期待したい」とあいさつした。
 
第1回はんしん新現役交流会
 
〈6面〉中国地区信組 トップに聞く2014年経営指針

 【大阪】2014年が幕を開けた。13年は円安、株高が持続し大手や中小企業の一部には景気浮揚も見られ、中国地方を象徴する自動車産業のほか、建設業、運輸業なども活況を呈した一つでもある。ただ飲食関係などサービス業で景気回復の実感がつかめず厳しい環境が続く取引先も少なくはない。今年は前年の政策効果を持続成長させることが求められるが、4月からの消費増税後の景気の反動や価格転嫁など懸念事項もすでにささやかれている。中国地区の信用組合の理事長にご登場いただき今年の展望や課題を聞いた。
 
〈7面〉会員との絆強化 三菱UFJニコス
 
 クレジットカードの保有枚数や携帯枚数が飽和状態の中、カード業界各社はメーンカードに選ばれるべく会員とのコミュニケーションを強化している。とりわけウェブやメールなどを活用した取り込み施策が目立つ。その対極ともいえる「会員情報誌」に力を入れるのが三菱UFJニコスだ。ゴールドやプラチナ会員だけでなく、有料配布の一般カード会員にも広く読まれているという。情報誌の発行を担う3人の「職人チーム」は目下、次年度の企画立案に奔走している。
 
作品「パートナー」をPRするメンバー
 
〈7面〉IT Front Line
     セキュアブレイン 執行役員Webセキュリティユニット 田島久行ディレクター
 
 
 セキュアブレイン(本社=東京都千代田区、成田明彦社長兼CEO)が開発した「PhishWall(フィッシュウォール)プレミアム」が注目を集めている。不正なポップアップからインターネットバンキング利用者のID、パスワードを盗むMITB(マン・イン・ザ・ブラウザ)攻撃を防ぐ不正送金対策ソフトだ。フィッシュウォールのアップグレード版として販売され、すでに多くの金融機関で採用されている。フィッシュウォールの開発コンセプトやプレミアムの特徴を執行役員Webセキュリティユニットの田島久行ディレクターに聞いた。
 
〈8面〉Runner 楽天生命保険

 2012年に楽天グループ入りし、翌年には「楽天生命保険」としてスタートした。従来からの代理店という対面チャネルだけでなく、楽天グループの強みを生かしたインターネットの販路を加え「ネットとリアルが有機的に補完し合うハイブリットなサービス」の提供を目指す。とくにネット世代である20代から30代は保険加入の機会が少ないだけでなく、保険のわかりづらさから考えることを敬遠したり、後回しにしたりしがち。そこで、その層と目線を同じくする20代の若手コンビがその課題を解決すべく情報サイト「ココ・カラ」を立ち上げた。
 
 
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