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2017年5月29日

2017年5月29日付 第2935号

1面

自民■地域金融に初の「モデル」聴取
 激変  スルガ銀
 再密着 みちのく銀
 創業  のと共栄信金
 現場  広島市信組
 金利競争にとらわれず成果
 
 自民党財務金融部会・金融調査会合同会議は23日に「金融仲介機能の質の向上に向けた取り組み」をスルガ銀行、みちのく銀行、のと共栄信用金庫、広島市信用組合から聴取した。それぞれ特徴のある「地域金融」を展開しており、金融庁は、金利競争にとらわれない「モデル金融機関」だと見ているようだ。

2面(総合)

【KEYパーソンに聞く】 みずほフィナンシャルグループ 山田 大介 常務執行役員
 新会社でベンチャービジネスに挑戦
  地域銀含めオールジャパンを
 
 みずほフィナンシャルグループ(FG)が6月末、あえて本体から切り離した形で「最強のインキュベーター企業」を目標に新会社を立ち上げる。メガバンクによるベンチャービジネスへの挑戦だ。新会社のトップに就くデジタルイノベーション部担当役員で、チーフ・デジタル・イノベーション・オフィサーの山田大介常務執行役員は、「次世代のビジネスモデル創造は、もはや単体でやるべきことではない」と話し、協働の必要性を強調する。

3面(地域総合)

南都銀行
 代理店を店舗内店舗に 拠点の手仕舞いに一石
 
 【大阪】南都銀行は今年9月、奈良県五條市にある大塔代理店を店舗内店舗に切り替える。採算が難しいことから、運営方法を見直すことにした。代理店を廃止すれば口座は他店に移管しなければならず、それだと通帳を切り替える必要があり、顧客に不便をかける。いったん出張所に形態を変更した上で店舗内店舗にし、負担を回避する。

4面(大手行・証券・保険)

決算を発表するMS&ADグループ(日銀)
大手3グループ過去最高益 主要損保2017年3月期決算
 今期さらに更新予想
 
 2017年3月期決算で大手損保3グループがそろって過去最高益を更新した。本業のもうけを示す保険引受利益も全グループで大きく改善した。自然災害が前期に比べ少なかったことで、保険金支払いが減少。車の安全技術が高まり自動車事故も減った。会見では3グループともに海外子会社の貢献を口にするなど、海外事業のけん引が鮮明。2018年3月期についても過去最高を更新する見通しだ。

5面(ノンバンク・ICT)

センター事業 JCNに統合 三菱UFJニコス
 加盟店業務の効率化推進
 
 三菱UFJニコスと日本カードネットワーク(JCN)、ジェーシービーは15日、ニコスとJR東日本メカトロニクス(JREM)が共同開発したクラウド型マルチ決済システム「J―Mups」(ジェイマップス)で、ニコスが運営するセンター事業を、JCNのクラウド型決済システムのセンター事業と統合することで合意した。

6面(地域銀)

東京スター銀
 運用資産に「可視化」 機能販売側の透明性高める
  他社分も分析対象
 
 東京スター銀行が全店導入した預かり資産営業支援システムが顧客に好評だ。円預金や外貨預金、投資信託といった顧客の預かり資産の内容を可視化する。自行内資産だけでなく、他銀行、証券会社などの資産も含めて分析の対象にできる。自在なシミュレーションで、より顧客の意向に沿ったポートフォリオのアドバイスができる。佐藤誠治・新頭取が打ち出した「セールスしない銀行」を象徴するツールにもなりそうだ。

7面(信金・信組)

預金調査集中化 本格稼働へ 信金中金
 経営戦略を発表 信託商品、64件5億円突破
 
 信金中央金庫は23日、中期経営計画「SCB中期アクション・プログラム2016」の進捗状況と経営戦略を発表した。2016年度からスタートした新中計は3つのコアプランを実行。信用金庫の経営基盤に向けた取り組みでは預金調査事務の集中化に着手、今年度中の本格稼働を予定している。

8面(文化)

【Runner ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会
 関心高まるフィデュ―シャリ―・デューティの徹底 「第三者」の客観的評価を
 
  今年もユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)が主催する「UCDAアワード2017」が開催される。生活者に発信する情報媒体を生活者や専門家といった「第三者」が客観的に評価して表彰するもので、対象業界や分野は多岐に渡る。高齢者などを含め「多くの人にわかりやすい情報発信」を目指している。受託者責任を指す「フィデュ―シャリ―・デューティ」(FD)や金融商品販売に関する手数料開示の流れもあり、金融機関でも「アワード」に注目が集まっている。
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