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2016年10月17日

2016年10月17日付 第2908号

1面

割販法改正 提出へ 与党
 決済端末のIC化急ぐ
 フィンテック取り込み狙う
 
 自民党経済産業部会(会長=うえの賢一郎衆院議員)は11日に「割賦販売法の一部改正法」の法案審議を行い臨時国会に▽クレジットカード情報の適切な管理▽(カード契約を締結した)販売業者への管理強化の義務付け▽フィンテックの更なる参入を見据えた環境整備▽特定商取引法の改正に伴う措置(分割払い契約での不当勧誘取消権の拡充)への改正法を提出することを決めた。議論はほとんどなく、部会は30分弱で終了した。公明党でも同日に同法案の了承をとっている。経済産業省は、「法公布から1年6カ月以内の施行」を予定している。臨時国会で成立すればオリンピック前の2018年6月に施行、準備に入れることになりインバウンド需要に対応できると説明した。

2面(総合)

【KEYパーソンに聞く】 近畿財務局長  美並 義人 氏
 求められる 取引先に寄り添う取り組み
  地方創生へ黒子に徹する
 
 【大阪】美並義人近畿財務局長は、金融機関に対し、取引先に寄り添いその企業の生産性向上を図ることで金融機関の利益にもつなげる新たなビジネスモデルの構築を求める。一方、地方創生については自治体・企業・金融機関の3者の連携が重要と説く。財務局は黒子としてこの3者の連携が進むよう尽力するとともに、地域の課題の解決に向けた取り組みを進める。また、この取り組みに若手職員を活用することにも力を入れる。

3面(地域総合)

【トップインタビュー】 アセットマネジメントOne 西 惠正 社長
 顧客信頼度ナンバーワンの運用会社に
  年末の米利上げにらみ統合
 
 みずほフィナンシャルグループと第一生命ホールディングス傘下の資産運用4者が合併して1日に発足したアセットマネジメントOne(東京・千代田)。今回の合併で預かり資産規模は約52兆円と、信託銀行も含めて日本最大の資産運用会社となった。今後2年間は業務効率化など統合効果の発揮に優先的に取り組み、飛躍への地ならしを行う。まずは顧客満足度から、将来的には運用資産の規模でも世界トップクラスをめざす。新会社発足直後に、西惠正社長にインタビューした。

4面(大手行・証券・保険)

最優秀賞のグローリーチームと三井住友銀・太田純専務執行役員(右端)
期限切り 初のIT競技 三井住友銀 ミライハッカソン
 グローリーが最優秀賞
 「金融×介護」の課題解決提案
 
 三井住友銀行は5日、初めてのハッカソンを本店で開催した。ハッカソンはプログラムの改良を指すhack(ハック)やhacking(ハッキング)とmarathon(マラソン)を組み合わせた造語で、IT技術者やシステム開発者が限られた一定期間でソフトウエア開発などのアイデアを競い合う催し。エントリー20チームから5チームが最終プレゼンテーションに臨み、「金融×介護」として介護施設と銀行が抱える課題解決策を提案したグローリーが勝利を決めた。

5面(ノンバンク・ICT)

地銀向けファンド 1000億円規模 SBIホールディングス
 カギ握るフィンテック
 
 インターネット上で総合金融サービスを提供するSBIホールディングス(SBIHD)が少なくとも年初に検討を始めていた地域銀行を投資対象とするファンドが遠くない時期に実現しそうだ。昨年末に立ち上げたフィンテックファンドは最終的に300億円に膨れ上がった。地銀ファンドでは出資を通じて企業価値向上を支援する。新ファンドのフィンテックがカギを握る。

6面(地銀)

スマホ決済サービス 横浜銀が国内銀初
 来年3月「はまPay」開始
  アプリ操作し口座から即時払い
 
 横浜銀行はインターネットインフラ事業を手掛けるGMOペイメントゲートウェイと連携し、2017年3月からスマートフォンを活用した決済サービスに乗り出す。アプリを使うことで銀行口座から直接支払いができるスマホ決済サービスで、個人客が加盟店と個別に口座振替契約を行う必要がないのが特徴だ。国内銀行では初めてのサービスとなる。

7面(信金・信組)

三井住友海上と提携 大阪シティ信金
 海外進出企業支援で
 
 【大阪】大阪シティ信用金庫(本店=大阪市)は1日、三井住友海上と海外進出企業を支援するための相互協力に関する協定を締結した。21日には同信金がタイ・バンコクで毎年開催する「シティ信金 中国・東南アジア経営者協議会」で同社から講師を招き講演会を開き、現地協議会を通じての活動を活発化させる。

8面(文化)

テープカットする橋本隆史頭取(中央)ら
【Runner】 南都銀行
 初の女性店舗 お目見え 「きめ細かさ」と「柔らかさ」アピール
  女性活躍のシンボル拠点に
 
 南都銀行が3日、奈良市内に女性店舗を開設した。同行にとって初の試みで、女性目線によるきめ細かなサービスが売りだ。橋本隆史頭取も「当行では初めての女性チームによる支店運営を進め、質の高い個人向けソリューションと女性ならではの気遣いによるきめ細かいサービスを提供していく。このエリアはまだ発展する余地がある。地に足をつけて店を発展させていきたい」と胸を張る。女性活躍推進のシンボル拠点にもなりそうだ。
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