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2015年12月14日

2015年12月14日付 第2869号

〈1面〉保証料率、変動制導入へ 「信用保証制度のあり方」自民が提言 
     金融界の意向強く反 具体的な数字は示さず
 
 自民党は、8日の中小企業・小規模事業者政策調査会と中小企業金融のあり方検討小委員会の合同会議で検討していた「信用保証制度のあり方提言」をまとめた。注目の保証料率には、「一般保証での責任負担や保証料の弾力化」に「変動制の仕組みの導入の検討」を入れた。しかし、金融界が懸念していた50%保証といった具体的な数字は示さなかった。むしろ、「各地の保証協会でのガバナンス強化」を指摘し注目された。
巣鴨信金本店で開かれたキックオフセミナー
〈2面〉地域金融機関と初連携 1月から「知財経営塾」 関東経産局 
     知財の力で会社を元気に ノウハウから特許出願まで
 
 2016年1月から関東経済産業局の新たな試みがスタートする。少人数形式のワークショップ「知財経営塾」だ。参加者が自社の経営課題に対応した知財活用のあり方を具体的プランとして作成することを狙いとしている。戦略的知財マネジメント促進事業として地域金融機関と初めて連携し知財セミナーを関東圏全域で開催していく。より多くの中小企業経営者に参加を促しノウハウの段階から特許出願レベルまで
効果的にステップアップさせる構えだ。
富士宮信金の松浦由美理事は手製のボードを持参
〈3面〉女性活躍推進で勉強会 静岡東部3信金
     〝戦力化〞さらに加速 「ワーク・ライフ・バランス」議論白熱
 
 静岡県東部の沼津、富士、富士宮の3信用金庫は「女性活躍推進」をテーマに合同で勉強会を開き、キャリアアップと家庭との両立などで意見を交わした。講演では、6月に信金初の女性常勤理事に就任した富士宮信金の松浦由美理事が、キャリアと家庭生活を両立させてきた、これまでの金庫生活を振り返った。運営には沼津信金の女性職員が活躍した。
〈4面〉ロボファンド急成長 運用残高 3カ月で倍増 
     日興アセット 販社 30社うかがう
 
 日興アセットマネジメントが8月末に設定、運用を開始した、世界のロボティクス関連企業の株式に投資する国内初のファンド規模が急拡大している。1年および2年決算型の2本あわせて、8日時点で総資産額は3000億円を超えた。一過性のテーマ型ファンドではなく、先進的で明確な商品性が投資家や販売会社の関心を集め、複数の大手証券会社や地銀などで取り扱いが広がっている。
東京営業部開店を祝いテープカットを行う土井伸宏頭取(左端)ら関係者
〈5面〉東京営業部スタート 京都銀 5年後 貸出金6000億円へ
 
 京都銀行は7日、東京支店をJR東京駅に直結する鉄鋼ビルディング5階(東京都千代田区丸の内)に移転して「東京営業部」へと昇格させ、営業を開始した。人員の増加や機能の集中などにより、首都圏における営業力の一層の強化を図る。同行の土井伸宏頭取は、東京営業部の貸出金を今後5年で6000億円に増加させ、同時期に愛知県内で目指す貸出金水準4000億円を加え、2大都市圏で合計1兆円の大台に乗せる考えを明らかにした。
テープカットする碧海信金の福田雅美理事長(左端)ら関係者
〈6面〉ドーム前に新店舗 碧海信金 名古屋で存在感高める
 
 【名古屋】碧海信用金庫(本店=愛知県安城市)は7日、名古屋市東区にナゴヤドーム前支店を開設した。これで名古屋市内は8店舗目になる。すでに中区・御園への拠点設置の準備を進めており、西三河を地盤としながらも名古屋での知名度アップに力を入れている。周辺金融機関との競争が激しくなりそうだ。
〈7面〉留萌信金 理事長 塚本 壽三郎氏に聞く
     地元企業を「徹底」応援 早期に札幌5店舗体制へ
 
 留萌信用金庫(本店=北海道留萌市)の塚本壽三郎理事長は今年6月に理事長に就任した。留萌市も人口減少・超高齢化という大きな課題に直面している。主産業の数の子も不調だ。逆境に吹く風のなか、「地元の企業は徹底的に応援する」と強調する塚本理事長に最近の取り組みを聞いた。
中央林間支店。ボードの中央には〝お買い物券付き定期〟のポスター
〈8面〉『Runner』 静岡中央銀行
      定着したお買い物券付き定期 
      利用価値向上に向けさらに要望も 「地域銀らしい」と評判
 
 静岡中央銀行が展開している「お買い物券付き定期預金」が人気を呼んでいるという。有利なキャンペーン金利を上乗せすることが理由の1つだが、それに加えて、預入金額に応じて、地元の商店街やショッピングセンターなどで利用できる買物券を配布する独特の商品性も支持を集める。地域経済活性化を最大のうたい文句に取り扱いを始めてから8年が経つ。地域はお買物券付き定期をどう評価し、期待しているのか。現場で聞いた。
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