MFS
中山田 明 CEO
2015年9月14日付 第2857号
「モゲチェック」4銀行に提供 住宅ローン借り換えサポート
超低金利ということもあり、住宅ローンを抱える生活者は借り換えが頭をよぎる。「借り換えれば、総支払い額には雲泥の差がある」との知識もあるが、実際は借り換えの利点がよくわからず面倒、とほったらかしている場合が少なくない。住宅ローンファイナンスの専門家集団であるMFSはファイナンシャルテクノロジーの力を生かし、住宅ローン借り換えアプリMOGE CHECK(モゲチェック)を開発した。全国約120行、1000本以上の住宅ローンの中から、最もお得なローンを探して申し込みができる。住宅ローン証券化のプロフェッショナルである中山田明CEOは「フェアで客観的な評価で住宅ローンの透明性を高めたい」という。10日には3先が新たに9000万円を出資、さらなる事業拡大を見込む。
―新生銀行で総額5000億円以上の住宅ローンを証券化、SBIモーゲージ(現アルヒ)のCFOも務めた。
証券化商品の販売先は機関投資家。いわばプロの投資家に向けて住宅ローンのリスク・リターンを分析してきた。その経験から、住宅ローン債務者である個人に対して住宅ローンの正確な情報提供がなされていないのではないか、という問題意識があった。ただのランキングサイトはあるが、借り換えは期間や残高によって提案が違うはず。ファイナンスの専門知識に裏打ちされたカスタマイズされた提案ができると考えた。
―モゲチェックの特徴を。
住宅ローンは金利以外、団信や保証料の有無、事務手数料など金利以外の費用で総返済額は左右される。個人情報保護の観点からも入力してもらう顧客情報は最低限にしなくてはならない。モゲチェックは7項目の情報入力で有利なローンが選べる。結果は1分で出る。借り換えメリットがあるのが判っていても実際に、次はどこの住宅ローンを借りたら良いのかがわからないという悩みを解決する。金融機関と生活者の間にある「情報の非対称性」を少しでも埋めたい。
・・・続きは紙面に掲載