2月
【81】2015年2月23日付 モバイルバンキング最新事情
主要国に広がる「汎欧州決済サービス」
通常、銀行の顧客がほかの国に引っ越した時に、その国に本国の取引銀行の支店があれば良いが、なければ、その国の銀行を選び決済口座を開設することになる。銀行のサービスは異なるし、自分のお金を動かすのにクロスボーダーしかも他行扱いになり不便極まりない。
EU圏に住む5億人の内3,000万人は今の住んでいる国で生まれたのではなく、母国が違う人達だ。この3,000万人の80%の人達は英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアに住んでいるといわれる。しかもEU圏内では、年間に250万もの人が他国に引っ越している。
このような人達が抱えている課題を解決する、個人向けクロスボーダーの銀行サービス「汎欧州決済口座サービス」のブランド名“ipagoo”(イパグー)が2月6日に、英国、スペイン、フランス、イタリアで始まった。すぐにドイツでもサービスが予定されている。残るヨーロッパの国々へは2年以内に展開する計画だ。中小企業向けサービスも3月から始まる。このipagoo 、語源はラテン語の“支払う”からきているようだ。
EU圏に住む5億人の内3,000万人は今の住んでいる国で生まれたのではなく、母国が違う人達だ。この3,000万人の80%の人達は英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアに住んでいるといわれる。しかもEU圏内では、年間に250万もの人が他国に引っ越している。
このような人達が抱えている課題を解決する、個人向けクロスボーダーの銀行サービス「汎欧州決済口座サービス」のブランド名“ipagoo”(イパグー)が2月6日に、英国、スペイン、フランス、イタリアで始まった。すぐにドイツでもサービスが予定されている。残るヨーロッパの国々へは2年以内に展開する計画だ。中小企業向けサービスも3月から始まる。このipagoo 、語源はラテン語の“支払う”からきているようだ。
・・・続きは紙面に掲載
【80】2015年2月16日付 モバイルバンキング最新情報
1口座に5カ国通貨 モバイル専用ZenBanx
グローバルシチズン(市民)のためのモバイル専用銀行「グローバルモバイルバンキングZenBanx」は今年2月2日に、カナダに誕生した。
「人的な資産は移動しやすいが、お金は動かしにくい」とZenBanx(ゼンバンクス)の創設者クールマン氏は指摘する。
カナダには3,530万人が住んでいるが、そのうち680万人はカナダ以外の国で生まれた人達で、アジア系の人が500万人もいる。米国でも、住民は3億1,610万人に対してそのうちの4,130万人は外国生まれの人、アジア系は1,820万人もいる。
このように、今住んでいる国以外の国との関係を持っている人達は、自分の住んでいる国の通貨だけではなく、自分が関係を持つ国々の通貨でもお金を持ち、自由にお金をグローバルベースで動かしたいが、他国で銀行の口座を開き外国送金をすることはそう簡単ではないのが現状だ。
「人的な資産は移動しやすいが、お金は動かしにくい」とZenBanx(ゼンバンクス)の創設者クールマン氏は指摘する。
カナダには3,530万人が住んでいるが、そのうち680万人はカナダ以外の国で生まれた人達で、アジア系の人が500万人もいる。米国でも、住民は3億1,610万人に対してそのうちの4,130万人は外国生まれの人、アジア系は1,820万人もいる。
このように、今住んでいる国以外の国との関係を持っている人達は、自分の住んでいる国の通貨だけではなく、自分が関係を持つ国々の通貨でもお金を持ち、自由にお金をグローバルベースで動かしたいが、他国で銀行の口座を開き外国送金をすることはそう簡単ではないのが現状だ。
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【79】2015年2月9日付 モバイルバンキング最新情報
革新モデル「店舗なし、手数料ゼロ」
今、全米で進むモバイルファーストの流れの中で、タクシー業界が今までのビジネスモデルを破壊するほどの衝撃を与えている。車を一台も所有しない新サービスUber(ウーバー)が消費者から歓迎されている。
アプリを起動させシンプルなスマホ操作で、近くにいるUber契約のタクシーやハイヤーがすぐ駆けつけてくれる。行先を示すと見積もり金額が表示され、下車時には料金は登録したクレジットカードでアプリが自動的に決済する、非常に使い易いサービスである。しかも料金が安いとの評価を受けている。
「BankMobileは、銀行業界のUberになることを狙っている」とアメリカンバンカー紙(1月20日付)は報じた。2009年から急成長を続けているCustomers Bank(フィラデルフィアを拠点に14店舗を近隣3州に展開)が、昨年2月に発表したモバイルバンク専用銀行が本格的に動き出したことを契機に両銀行の最高経営責任者を務めるJay Sidhu氏の「モバイルバンキングで従来の銀行ビジネスを破壊する時が今だ」との主張を紹介した。
アプリを起動させシンプルなスマホ操作で、近くにいるUber契約のタクシーやハイヤーがすぐ駆けつけてくれる。行先を示すと見積もり金額が表示され、下車時には料金は登録したクレジットカードでアプリが自動的に決済する、非常に使い易いサービスである。しかも料金が安いとの評価を受けている。
「BankMobileは、銀行業界のUberになることを狙っている」とアメリカンバンカー紙(1月20日付)は報じた。2009年から急成長を続けているCustomers Bank(フィラデルフィアを拠点に14店舗を近隣3州に展開)が、昨年2月に発表したモバイルバンク専用銀行が本格的に動き出したことを契機に両銀行の最高経営責任者を務めるJay Sidhu氏の「モバイルバンキングで従来の銀行ビジネスを破壊する時が今だ」との主張を紹介した。
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【78】2015年2月2日付 サイバーリスク最新情報
ドメイン名“.bank”で安心を
もしあなたに、あなたの銀行と勘違いするようなメールが送られて来たらどうなるのか。仮に、偽りメールの送信者情報は差出人が“ウェルズ・ファーゴ[ i b a n k i n g @ w e l s f a r g o .com]”で、 件名に“[ウェルズ・ファーゴ]メールアドレスの確認”とある。
このメールアドレスibanking@welsfargo.comを、米国のウェルズ・ファーゴ銀行だと信じ込み、しかも巧みな操作誘導によって、インターネットサイトhttps://www.welsfargo.com/をクリックすると「偽りの銀行サイト」に誘導され、まったく疑わずにオンライン口座のIDとパスワードを入力する、この典型的なケースが多発している。このメールに、ウェルズ・ファーゴ銀行の偽りのドメイン名welsfargo.comが使われていると気づく人は少ないだろう。
今や“.com”が世の中に氾濫しているインターネット社会。登録され厳しく管理された銀行だけが使える“wellsfargo.bank”だとしたらどうか、ハッカーのつけいる余地もなくなる。顧客に安心感を与え、より安全な金融取引を、インターネット上で実現できる日を待ち望んでいる銀行は、米国を中心に多い。
このメールアドレスibanking@welsfargo.comを、米国のウェルズ・ファーゴ銀行だと信じ込み、しかも巧みな操作誘導によって、インターネットサイトhttps://www.welsfargo.com/をクリックすると「偽りの銀行サイト」に誘導され、まったく疑わずにオンライン口座のIDとパスワードを入力する、この典型的なケースが多発している。このメールに、ウェルズ・ファーゴ銀行の偽りのドメイン名welsfargo.comが使われていると気づく人は少ないだろう。
今や“.com”が世の中に氾濫しているインターネット社会。登録され厳しく管理された銀行だけが使える“wellsfargo.bank”だとしたらどうか、ハッカーのつけいる余地もなくなる。顧客に安心感を与え、より安全な金融取引を、インターネット上で実現できる日を待ち望んでいる銀行は、米国を中心に多い。
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