2024年4月8日
2024年4月8日 第3234号
1面
再成長に向け千載一遇の好機 全銀協
就任会見「われわれ世代で決着を」 3本柱軸 銀行の力発揮
全国銀行協会の福留朗裕会長(三井住友銀行頭取)は1日、就任会見を行った。バブル崩壊後の「失われた30年」を先延ばしすることなく「われわれ世代で決着をつけ、次の世代に明るい未来を託す」と決意表明。さらに現在の日本経済は「再成長に向けた千載一遇のチャンス」とし「銀行界として、(再成長の)実現に向けて全力を尽くす」と述べた。
2面(総合)
国際的気候適応枠組み 適応ファイナンスコンソーシアム
減災対策価値 投資家に
「適応ファイナンスコンソーシアム」が3月15日付で設立、今年中に国際的な気候適応への対応枠組みを確立するための連合を立ち上げる方向だ。減災対策への社会的価値を定量化し、投資家に分かりやすい情報の提供で、適応への資金流入の拡大を促進する。
3面(総合)
「PBR1倍」へ収益力強化 地域銀新中計
ROEの引き上げ明記
4面(大手行・証券・保険)
銀行中心にグループ再編へ 楽天グループ・楽天銀
証券の上場、見送りも 24年10月めどに
楽天グループ(東京・世田谷)と楽天銀行は1日、同行を中心とするグループのフィンテック事業再編に向けて協議を開始すると発表した。証券やクレジットカードなど稼ぎ頭である金融事業をまとめることで、収益力を高めたい考え。
5面(ノンバンク・ICT)
決済PF「stera」を強化 三井住友カード
中小向けサービスや新端末 手数料の引き下げも
三井住友カードは3月25日、決済プラットフォ―ム「stera」(ステラ)の機能強化を発表した。中小企業や個人事業主など向けにアンドロイドスマートフォンで決済できるサービスやファイナンス機能を展開する。また持ち運び可能な決済端末も開発。社会インフラとして健全で安心安全、便利なキャッシュレス社会実現に貢献していく。
6面(地域金融)
システム企業の全株取得 あいちFG
高度化等会社グループ初 子会社群さらに拡大へ
あいちフィナンシャルグループ(FG)は一昨年秋のFG発足後初めてとなる他業銀行業高度化等会社をグループ内に新設した。2日付で名古屋市と東京都内に拠点を構える独立系システム開発企業・エイエイエスシー(AASTグループ)の全株式を取得しFG傘下に収めた。取引先中小企業のデジタル・IT化コンサルティングに本体で応えられる体制を整え、FG内のデジタルシフトにも弾みをつける。今後も子会社群を充実させ、事業領域を拡大する方向にある。
7面(信金・信組)
スタートアップ支援ファンド 京都信金
第1号は阪大発ベンチャー
8面(文化)
【Runner】Zenken木村裕一・HRインキュベーション事業本部長
インドIT人材事業好調