2023年10月23日
2023年10月23日 第3215号
1面
システム障害、12日解消 全銀ネット
手数料など費用は補償 金融庁は報告徴求命令
全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)の全国銀行データ通信システム(全銀システム)で10から11日にかけて発生したシステム障害は12日に解消した。1973年の開業以来50年間で初のトラブルは、市民生活に大きな影響を与えた。金融庁もこれを重く受け止め、全銀ネットに対して報告徴求命令を発出。11月末までに原因分析や再発防止策などをまとめ、報告書として提出する。
2面
重要な情報資産を保護 Imperva Japan・柿澤光郎社長
セキュリティは経営課題
ビジネスに必要なアプリケーションを外部とつなぐインターフェイスいわゆるAPI連携でのビジネスの加速が進む。セキュリティ専業企業のImperva Japan(インパーバジャパン)の柿澤光郎社長は「そのAPIが管理できていない、と悩む銀行は多い」と話す。APIの先にある守るべき重要なデータを含め、所在を明らかにして包括的に管理、保護することに取り組む。
3面
海外銀と相次ぎ提携 地域金融機関
静岡銀はCIMB銀 足利銀、浜松いわたはBNI
4面
特定投資家向けに私募ファンド 野村証券
国内初、成長と資産の好循環 海外の運用会社と連携
野村証券は16日、非上場企業の株式や投資信託などを特定投資家に発行・流通できる制度を使ったプライベートアセットファンドの取り扱いをスタートした。業界初の試みで、企業の成長を支えるリスクマネーを円滑に供給し、運用パフォーマンス向上を生み出す「成長」と「資産所得」の好循環を目指す。
5面
AI導入で不正3割削減 三菱UFJニコス
不正使用被害防止 「過去最悪」に対応
日本クレジット協会によると2023年1~6月の半年間の不正利用被害は262億円超と前年同期比で約1・27倍、
過去最悪の昨年を上回り、年間500億円を大幅に超えるペースだ。フィッシングでの情報詐取による「番号盗用」は高止まる。三菱UFJニコスは今年2月に不正検知システムにAIを導入。導入前比で不正使用被害を件数・金額ともに追加で3割以上削減する効果だ。「さらなる不正判定精度の向上を」という。
過去最悪の昨年を上回り、年間500億円を大幅に超えるペースだ。フィッシングでの情報詐取による「番号盗用」は高止まる。三菱UFJニコスは今年2月に不正検知システムにAIを導入。導入前比で不正使用被害を件数・金額ともに追加で3割以上削減する効果だ。「さらなる不正判定精度の向上を」という。
6面
九大の玄関口 長期的成長見越し判断 西日本シティ銀
合併後初の新店舗 店内に大学専門コーナー
西日本シティ銀行は16日、福岡市西区に伊都支店をオープンした。新店舗は九州大学の移転に伴って人口が流入して「市場ができた」(村上英之頭取)エリア。地域銀行では人口減を受けて営業店の統廃合が行われているが、「市内でも今後も成長が続く地域」(同)など、マーケットの将来性などを慎重に判断したうえで、新規出店に踏み切った。
7面
課題解決型店舗 昼まで営業 京都信金
40カ所に拡大 地域密着 収益V字回復へ
8面(文化)
【Runner】 MS&ADインターリスク総研 内山和佳奈氏
被災条件別の帰宅困難者対応 その2
企業における帰宅困難者対応の見直し