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12月

【371】 2021年12月6日付 フィンテック最新事情(229)

ドンタ氏の考えは今後多くの金融機関に広まりそうだ
デジタル バンカー オブ ザ イヤー 2021
Truist銀行のドンタ・ウィルソン


  毎年恒例のアメリカンバンカー紙が選ぶデジタルバンカー・オブ・ザ・イヤーが11月18日に発表された。2019年2月に米国地銀大手のノースカロライナ州ウエストン・セーラムを本拠地とするBB&T銀行と、アトランタのSunTrust銀行が対等合併に合意しその年の12月に誕生した全米8位のTruist銀行(ツルイストと発音)のデジタル戦略を率いるDonta Wilson(ドンタ・ウイルソン)氏が選ばれた。受賞理由を紹介する記事の冒頭には次のように書かれている。
“私にとって、これは仕事でもキャリアでもありません。私にとって、これは天職なのです。私はなぜこの仕事をしているのか、はっきりと理解しています”と語るのはチーフデジタル&クライアント・エクスペリエンス・オフィサーであるウィルソン氏である。総資産5,220億ドルの銀行で数千人のチームを統括する彼は、自身が「ファイナンシャル・ピース(金融の安心)」と呼ぶものを実現するためにこのビジネスを行っている、と仕事に対する理念が紹介されている。……続きは本紙で。

【372】 2021年12月13日付 フィンテック最新事情(230)

22年はBNPLへの規制も進みそうだ
BNPLの未来:誰もが貸し手になる
 
 
 コロナ渦で加速したデジタル社会生活における金融サービスへの影響として、銀行の四半期決算報告で今年初めに示めされたクレジトカード・ビジネスの減少に注目が集まり、BNPLは“クレジットカードにとって替わるか?”との話題が世界中を駆け巡った。BNPLの発祥の地は欧州のスウェーデンと云われるが、今日では急激にBNPLサービスがグローバルに広がってきた。それは各国のフィンテックの参入と、Klarna をはじめとする大手のグローバル戦略及びペイメント・プロバイダーによる買収戦略、それに銀行の参入などによる市場開拓の勢いによるものである。
 筆者は当初コロナ・パンデミックによる新たな事象として“クレジットカードとBNPLの戦い”と見ていたが、11月29日にペイメント・ジャーナルから配信された米国市場の立場で書かれた記事“BNPLの未来、誰もが貸し手になる”は、BNPLを技術的側面からも見ており、エンベッディド・ファイナンス(組み込み型金融サービス)の流れの中にも位置付け、次のように述べている。……続きは本紙で。

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