2020年2月10日
2020年2月10日 第3054号
霞が関ダイアログ、初開催 金融庁
「地域金融機関と化学反応」 中央省庁の制度担当者をつなぐ
金融庁企画の「霞が関ダイアログ」がエヌエヌ生命本社(東京・港)で初めて開かれた。地方創生に関心がある公務員と金融機関関係者の交流会である「ちいきん会」の番外編という位置付け。中央省庁の制度担当者が直接、金融機関の担当者などに手がける施策を説明。実際に活用してもらうことで地域の課題解決につなげることを目指す。
2面(総合)
全国「生産に弱さ」 全国財務局長会議
地元金融機関との対話を 東海景況、7年ぶりに下方修正
全国財務局長会議が1月30日に金融庁で開かれた。財務局長会議は3カ月ごとの開催で、11地域の各財務局局長らが顔を揃える。内閣府の宮下一郎副大臣や神田憲次政務官も出席、地域の現状について報告された。財務省は各財務局から提出された足元3カ月の経済情勢報告を「1月判断」として取りまとめた。
3面(総合)
証券事業で包括提携 阿波銀 野村証券
次世代のビジネスモデル構築 トップライン高める
阿波銀行は野村ホールディングス(HD)傘下の野村証券に株式や投資信託など証券関連商品の仲介業務を統合する。2021年度上半期をめどに、野村証券に証券顧客口座などを移管したうえで阿波銀は勧誘や販売、顧客対応に特化する。
両社は1月31日に包括業務提携で基本合意に達したと発表した。今年6月末までをめどに最終契約を締結。約1年後となる翌21年の6月までに新体制での業務を始める運びだ。
4面(大手行・証券・保険)
レジ袋削減へ エコバッグ配布 日本生命
SDGs達成へ 意識高める 社員からの反応は上々
日本生命は3日から金融業界で初めて、ファミリーマート丸の内オアゾ店と協業し、レジ袋の削減を目指す取り組みとしてエコバックの配付を実施している。昨今注目が集まっているSDGs(持続可能な開発目標)の一環で、レジ袋の削減は海洋プラスチックによる被害を減らす一助になりうる。業界内外から注目が集まりそうだ。
5面(ノンバンク・ICT)
個人と銀行を結ぶ プラットフォーム クラウドローン
地域銀6行が名乗り 車、教育資金などの資金需要に
金融関連スタートアップのクラウドローン(東京・千代田)が個人向け融資プラットフォームを構築、1月23日に運用を開始した。まず地域銀行など6行が名乗りをあげた。自動車や教育費用などの融資を受けたい個人と銀行を結ぶ。住宅ローン以外では銀行からの融資利用をあまり考えることがない現状を変えるとともに、銀行側の効率化も見込める。
6面(地域銀)
地域商社、らたな収益源に 地域銀
規制緩和 連結上の重要性増す
地域の産業振興に取り組む「地域商社事業」に参入する地域銀行が相次いでいる。規制緩和に伴い連結収益の面から収益事業として期待も以前に比べて増している印象だ。農業法人と地域商社の親和性も高い。低金利で新事業を作る必要性が高まっている。金融業の枠を超えた挑戦が各地で広がりそうだ。
7面(信金・信組)
堺市で初の「ビジコン」 大阪信金
南部で起業熱吹かす
【大阪】大阪信用金庫(大阪市)は1月29日、堺市でビジネスコンテストを開いた。審査を勝ち抜いたファイナリストが最終プレゼンテーションに臨んだ。車椅子でも楽しめるキャンピングカーや職人同士が機械や工具を売買できるウェブフリーマーケット、子育てママが目を離せる親子カフェなど目を引く新事業が登場し、約180人の観客を前に熱弁を振るった。
8面(文化)
【Runner】 東京きらぼしフィナンシャルグループ
服装の自由化、本部部署に拡大 自ら考え行動する人材の育成
自主性生かす企業風土を醸成
東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)と傘下のきらぼし銀行は、「金融にも強い総合サービス業」を目指してビジネスモデルを転換をしようとしている。銀行は顧客からの求めに応じるのが仕事。服装の自由化はその一環。自主性を養い、取引先に最適なサービスを提供できる人材を育成する狙いがある。