マネーフォワードファイン
家田 明 社長
2018年12月10日付(第3004号)
市場に空いたすき間埋める 「生きた会計データ」強み
銀行、ノンバンク以外の異業種がリテール金融に乗り出している。フィンテック企業の先輩格であるマネーフォワードも子会社を通じて、来年度に中小企業・個人事業者向け融資に参入する。この分野はかつて金融界が辛酸をなめた過去がある。勝算はどうか。事業を担うマネーフォワードファインの家田明社長に聞いた。
—11月末に貸金業登録を取得した。IT・フィンテック企業の新規
参入では後発となる。他社との違い、強みは。
参入では後発となる。他社との違い、強みは。
インターネット上のオンラインレンディングでは、Amazonや楽天、ジャパンネット銀行などの電子商取引(EC)事業者が先鞭をつけた。昨年になって、リクルートや弥生・オリックスのALTOA(アルトア)など、IT・フィンテック系でも参入が相次いでいる。
来春をめどに自社貸し付けを始めるが、強みはマネーフォワードとの連携で、企業の会計データを与信に使えるところ。取引先の販売動向がべースのEC事業者系とは異なり、企業の資金繰りの全体像を把握できるのは大きい。
・・・続きは紙面に掲載