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2018年12月3日

2018年12月3日付 第3003号

1面

懸念は「景気の腰折れ」 自民■経済戦略本部
 社会保障より幼児教育に 消費税率アップ1%分を転換
 
 自民党経済成長戦略本部(本部長=岸田文雄政調会長)は11月20日に第4回会合を開き「消費税率引き上げに伴う対策」をとりまとめ安倍首相に手交した。安倍首相は同日の閣議で2次補正の策定を指示。従来の「政府が基本方針を示し、党はこれを了承後に党が大綱決める」やり方では「数字が甘くなった」と反省、今回は大綱
後に「数字を入れ、それぞれの部会に示し、部会が項目をとりまとめる」。その後「大臣折衝に入る」ことにした。従来の「官邸主導」を「党主導」に復権させる狙い。

2面(総合)

子どもたちは勢いよくサイコロを振り、ゲームをスタート。結果に一喜一憂しながらも最後まで楽しんでいた
店舗看板 安全を最優先に 福邦銀行
 3Mの看板リスク管理システム 本格運用始まる
  あらゆる情報をデータベースで
 
 地域金融機関が「看板」への関心を高めている。頻発する自然災害をはじめ看板落下事故も発生、改めて地域での安全が問われているからだ。とくにこれからの季節は雪害も心配され、福邦銀行では「3M看板リスク管理サービス」の運用を本格化した。取締役総務部長の小林郁夫氏は「店舗の看板は地域顧客との接点のしるし。安心安全が不可欠」と話す。

3面(総合)

三浦半島地域の活性化 地域金融機関が本腰
 横浜銀 京浜急行&NTTドコモと3者連合 ⇔ かながわ信金 横須賀でシンポジウム開催
  
 
 神奈川県の三浦半島地域の活性化に地域金融が本腰を入れている。若者の流出や人口減少が深刻化しているが、産業や観光といった資源の豊富さを生かし長期的な活性化を目指す。
 横浜銀行は京浜急行とNTTドコモとの3者連合で推進していく。大矢恭好頭取は「3社がしっかり手を組み、民間ならではのビジネス感、スピード感を生かす」と意気込む。銀行だけでは解決できない課題が多い、と2社によびかけた。
 かながわ信用金庫(神奈川県横須賀市)の平松廣司理事長が代表幹事を務める三浦半島地域活性化協議会は11月26日、横須賀商工会議所で同地域の活性化に向けたシンポジウムを開催した。 

4面(大手行・証券・保険)

「一帯一路」で中国の専門家 PwC
 まず「生産設備つくる」を評価 軸は第三市場での連携
 
 PwC Japanグループは11月21日、メディアに一帯一路の最新状況を解説した。PwC中国から一帯一路事業リーダーの黄耀和氏と税務・アドバイザリーサービスの李子聡氏が来日。今後、活発化が予想される日中連携について、日本企業の事業機会やそのリスク、留意点を話した。

5面(ノンバンク・ICT)

不正関連情報の共有開始 SBI Ripple Asia
 被害拡大防止へ実証実験 コンソーシアムと
 
 アジア地域で分散台帳技術(ブロックチェーン)を活用した次世代決済基盤を展開するSBI Ripple Asia(リップルアジア)が「ブロックチェーン技術等を活用したペイメントカード業界コンソーシアム」の会員9社などと不正関連の情報共有について実証実験を開始することを発表した。11月16日付。関係者間でリアルタイムに情報を共有し、不正被害の拡大防止や不正情報利用の未然防止を狙う。

6面(地域銀)

デジタル武装 事務量8割減 伊予銀
 セルフ式で顧客が用件入力 ラウンジ型に改装
 
 【大阪】伊予銀行がコンサルティング大手のアクセンチュアと組んで銀行業務のデジタル化を進める。店頭業務をタブレット端末を使ったセルフ式処理に替えることで事務量を最大8割を減らし、職員数も効率化できる。人口減少で来店客は減るが、地域共存のため店舗網は維持したい。デジタル武装による省力化で乗り切る。

7面(信金・信組)

北水協だけでなく川崎全体で「熟鮮魚」をアピール
北水協の熟鮮魚開発にひと役 川崎信金
 販売網拡大へ後押し
 
 川崎北部市場水産仲卸協同組合(北水協、川崎市)は11月15日、産学官金が連携した熟成魚の新ブランドをお披露目した。熟成肉に使われる技術を応用したもので、年々取り扱い量が減る川崎北部市場から、付加価値の付いた商品を生み出すことが狙い。オール川崎で生まれたブランドだけに関係者の期待は大きい。川崎信用金庫(川崎市川崎区)も、地元の金融機関として、顧客網を生かすなど、さまざまな面からブランド確立を後押ししていく考えだ。

8面(文化)

世界選手権で悲願の金メダルを獲得
【Runner】 日興アセットマネジメント所属 池 透暢 氏
 2020年に向け、米リーグに挑戦
 「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」は日本で
  人を生かすため、どう動くか
 
 ウィルチェアー(車いす)ラグビー日本代表キャプテンの池透暢(いけ・ゆきのぶ)氏は日興アセットマネジメント(AM)のアスリート社員として、高知県のクラブチームFreedomに所属している。今年8月に豪シドニーで開かれた世界選手権では悲願の初優勝を果たし、東京2020での金メダルも見えてきた。11月に新たな挑戦として渡米。「米リーグのレベル、経験値の高さの中でやることで技術を高めたいと思っています」と力強い。
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