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2018年1月22日

2018年1月22日付 第2963号

1面

地域景気 西から好況感
 金融、年初株高に市場一変
  債権売り、株・投信は益出し 決算対策先行か
 
 年を挟んで一変した市場環境が、多くの金融関係者を驚かしている。東京株式市場は年初3日間で1085円、TOPIXで26年7カ月ぶりの株高水準を記録、その後に値を戻したがこの株高基調はしばらく変わらないとの見方が多い。

2面(総合)

佐藤社長交代、後任に坂井氏 みずほFG
 負のレガシー払しょくに一定のめど
  証券トップからCEO誕生
 
 みずほフィナンシャルグループ(FG)は15日、佐藤康博社長が代表権のない会長に退き、みずほ証券の坂井辰史社長がCEOに昇格する人事を明らかにした。
佐藤氏は2011年にFG社長に就任。みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の2バンク制を見直して実質的に統合。銀行、信託、証券が連携してワンストップでサービスを提供する「OneMizuho」戦略を打ち出した。

3面(地域総合)

記者会見で合併を発表する中澤康哉・桑名信金理事長(右)と砂子仁志・三重信金理事長
「地元2行の統合、意識」
 規模拡大で収益安定ねらう
  桑名信金 三重信金 19年3月合併へ 名称は今後協議
 
 【名古屋】三重県の三重銀行と第三銀行の経営統合交渉が表面化した、ちょうど1年後の今月。今度は同県の桑名信用金庫(桑名市)と三重信用金庫(松阪市)が11日、2019年3月をめどに対等合併することで合意した。2行の動きを意識し2信金は規模拡大による利益を生かした金融サービスの強化が必要と判断。収益環境の安定化も狙う対応だった。

4面(大手行・証券・保険)

新社長の飯田浩一氏(右)にバトンタッチ
みずほ証券 トップ交代
 収益力強化 証券軸に
  飯田氏 調整力も期待
 
 証券子会社社長がみずほフィナンシャルグループ(FG)のトップに就く異例の人事は、少子高齢化や人口減、マイナス金利といった金融界を取り巻く急速な環境変化が背中を押した格好だ。みずほ証券新社長に内定した飯田浩一氏は銀行出身者ながら、証券業に精通するという。FGが抜本的な収益力強化策を進めるうえで、グループ内での存在感を高めていきそうだ。

5面(ノンバンク・ICT)

サービスレベル高度化 アマゾン・ウェブ・サービス
 
 昨年3月に改正銀行法が施行され、金融機関は2年以内にオープン・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)開放など、体制整備が求められる。一方、銀行APIの接続企業は登録制。基準を満たせば原則、接続が可能だ。銀行APIを取り巻く環境変化を受け、アマゾンウェブサービスジャパン(東京・目黒、AWSジャパン)はAPI接続の支援サービスを始めた。

6面(地域銀)

AI活用、商談会にも 山口FG
 脱「勘」へ実証実験 ノウハウを盛り込む
 
 【大阪】山口フィナンシャルグループ(FG)は15日、日立製作所などと組んで人工知能(AI)を使ったビジネスマッチングの実証実験を始めると発表した。紹介相手の選定にAIを用いることで商談範囲を広げたり、成功確率を高める。

7面(信金・信組)

城南信金 ものづくり専門家5人衆
 熟知の技術で取引先に信頼
  決め手は現場の〝経験値〟 事業存続と雇用を守るのが使命
 
 城南信用金庫(東京・品川)の「ものづくりコンシェルジュ」を自称する5人のスペシャリストは着実に製造業者の課題解決に一役を担ってきている。豊富な経験と専門知識には取引先社長も太鼓判を押す。ものづくりコンサル5人衆の活躍に迫る。

8面(文化)

〝デザイン志向〟で使い勝手に徹底的こだわったアルトのホームページ
【Runner】 オンライン融資のALTOA
 スモールビジネスローンに新たな挑戦
  会計・仕訳データ、精緻なAI審査支える
 弥生の顧客基盤で優位
 
 「融資をもっとシンプルに、軽やかに」—。会計ソフトの弥生が立ち上げたオンライン融資サービスALTOA(アルトア、東京・千代田)のホームページにアクセスすると、この言葉がまず目に入ってくる。アルトアが提案するスモールビジネスローンの姿を一言で言い表せばこうなるのだろうか。AI(人工知能)ばかりに注目が集まりがちだが、真の強みは会計データを活用した精緻な審査と言えそうだ。スモールビジネスローンへの新たな挑戦でもあり、その動向には金融機関も注目している。
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