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2017年6月12日

2017年6月12日付 第2937号

1面

審査判断「メガとは重み違う」 参院・経産委が参考人質
 「赤字企業」にこそ必要 信金の事業性評価
 
 参院経済産業委員会は1日「中小企業信用保険法の一部改正法」の採決前に参考人から意見聴取したが、朝日信用金庫の中村高広専務理事は「私ども朝日信金は大手信金と思っているが、貸出金の総量は三菱UFJフィナンシャル・グループ1年の純利益分ぐらいしかなく小規模な金融機関。(このために1件あたり)500万円や1000万円の貸出に重みが違う」と指摘した。

2面(総合)

攻めのIT経営
 金融4銘柄が選出 今回から「注目企業」も公表 
  IoT、ビッグデータ、AI 重点評価
 
 経済産業省と東京証券取引所は5月31日、「攻めのIT経営銘柄2017」を選び公表した。
 東証の上場企業の中から積極的なITの利活用に取り組む企業を業種区分ごとで31社を選定。金融機関では4社が入った。今回から注目企業21社も公表している。東証では「新たに株式投資に関心を持つ人の裾野が広がれば」と期待する。
 3回目の選出となった。
 産業構造やビジネスモデルがITの利活用で、これまでにないスピードで変革している。
 

3面(地域総合)

岐阜労働局の「登録証・宣言証」贈呈式に出席した労使関係者
労使取り決め 内外に宣言 岐阜4行・庫
 「新はつらつ職場づくり」 全国初、岐阜労働局呼応
 
 地域金融機関で「働き方改革」に向けた動きが活発化している。岐阜県下の4金融機関は労働局の呼びかけに応じて、取り組み内容を公表した。大阪では、中小企業の労働環境の改善に焦点をあてた産官学のミーティングに地元信用金庫も参加した。

4・5面(特集)

6月15日は「信用金庫の日」 各種イベ ントが目白押し
〝絆〟大切に これからも まごころを込めて奉仕
 
 今年も「信用金庫の日」が目前に迫ってきた。1951年6月15日に信用金庫法が公布、施行されたことにちなみ設けられた。今年もさまざまな活動が展開される。全国の信用金庫で地域との〝絆〟を大切に日ごろの取引に感謝を込めたイベントや行事が目白押しだ。信金のPRや清掃、献血、感謝デー、花いっぱい運動などさまざまな活動が実施される。信用金庫の信頼性向上と存在感をアピールする機会だけに真心を込めた奉仕活動に力が注がれそうだ。
 
【北海道】 健康増進へ高齢者に恩返し
【東北】  間伐材の運搬に協力
【関東】  物産展、旅行、献血、寄席、サッカー教室…
【東海】  清掃・交通安全・名産品と広範に
【近畿】  滋賀県3信金 70歳以上の振り込みストップ
      奈良中央信金 チェリッシュ招きチャリコン
【中国】  映画、金融相談、交通安全…
【四国】  清掃活動や花の苗プレゼント
【九州】  特産品や寄席「 地域を元気」に
 

6面(総合)

外資・新興系生保 17年3月期決算
 運用環境悪化響き 総じて振るわず
 
 外資・新興系生保の決算も売上高にあたる保険料等収入が減少するなど総じてふるわなかった。運用環境の悪化も響き、本業のもうけを示す基礎利益もマイナスが目立つ。足元の勢いを示す新契約年換算保険料は、取り扱う商品で明暗が分かれた。
 損保系生保5社については保険料等収入、新契約年換算保険料はおおむね好調。しかしマイナス金利の影響で基礎利益は落ち込んだ。順調な業容の拡大でグループへの貢献度、存在感が増している。

7面(地域金融)

住宅ローンの制限を緩和 大垣共立銀・自治体
 「無償譲渡」で定住促す
 
 【名古屋】大垣共立銀行は1日、岐阜県西北部に位置する揖斐川町と定住促進用地の無償譲渡に関する協定を結んだ。同町が制定する条例に基づき、同町が無償譲渡する土地に対し、利用者が同行の住宅ローンを希望した場合も通常通り使えるようにするための措置。人口減が進む同町は都市部などからの移住・定住の促進を図りたい狙いがある。同行にとっても金融商品を通じた地方創生に貢献できると判断した。

8面(文化)

今年の新茶の販売も間もなく始まる
【Runner】 但陽信用金庫
 ブランド茶存亡の危機 後継者問題を支援
  LLP使い事業バトンタッチ
 
 兵庫県の中央部に位置する神崎郡神河町。山間の自然豊なこの町の一角で栽培されてきたのが仙霊茶。その歴史は300年前に遡る。播磨圏唯一の茶の産地で、決して高級ではないが、普段使いのお茶として地域に親しまれている。ところが急速に進む高齢化の波が伝統産業を苦しめている。後継者が見つからず廃業の瀬戸際に立たされたのだ。悩みを聞きつけた但陽信金が応援に立ち上がった。
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