2016年11月7日
2016年11月7日付 第2910号
1面
参院で初の「ベンチマーク」質疑
平木氏「与信モデル古い」と指摘 事業評価に質問1000項目
遠藤俊英監督局長 先進の地域金融、示す
参議院財務金融委員会は10月27日に開会、金融庁から遠藤俊英監督局長が出席し、シティバンク出身の平木大作議員(公明党理事・比例・当選1回)が注目のベンチマークについて初めての質疑を行った。これに対し金融庁は、先進地域金融機関の事例を示した。同日の衆院ではTPP法案の審議が佳境を迎えていた。
2面(総合)
【秋の叙勲・褒章】
大和証券元社長に重光章 信金業界から19人
政府は3日、2016年秋の叙勲と褒章者を公表した。金融庁からの推薦者は70歳以上が対象になる叙勲が16人、60歳からの褒章が16人の合計32人と大規模になっている。32人のうち信用金庫業界から19人と多数を占めた。
3面(特集)
本紙主催 講演会 フィンテック・ビジネス「この『実装』のために」
金融経済新聞社は10月24日、創立60周年記念企画として大阪銀行協会で「フィンテック・ビジネス『この実装のために』」と題した講演会を開催した。経済ニュースでフィンテックが登場しない日はないほど身近になっている。しかし、その実像や影響は見えてこない。そこでフィンテック第一人者の3氏に講演いただいた。平井たくや氏はフィンテック業者のサービス面を中心に立法から、福本拓也氏は先行する米中の違いや政策面での姿勢、油布志行氏は金融行政の現場の立場からインパクトや課題を解説した。会場からも多くの質問があり、関心の高さを示した。
衆議院議員 平井 たくや 氏
フィンテック投資ためらうな
同時にセキュリティーに備えよ
経済産業省経済産業政策局・産業資金課長兼新規産業室長 福本 拓也 氏
世界市場で存在感増す中国勢
金融は既存システムが足かせ
金融庁参事官 油布 志行 氏
正当なわがままにどう応えるか
日本だけを落伍させられない
4面(大手行・証券・保険)
アジア・リートに熱視線 機関投資家
高利回りに期待集中 担当者向けセミナーは人気
機関投資家の間で、比較的高い利回りが期待できる不動産投資信託(リート)やアジアの外国投信などに注目が集まっている。投資信託は今年上半期を底に、回復基調に入ったとの見方が広がる。不動産では一部ピークアウトしたとの見立てもあるが、オフィス用などは底堅い動きをみせる。販売各社では、このチャンスを逃すまいと、売り込みに力を入れている。
5面(ノンバンク・ICT)
バンクガードの「スーパー乱数表」
SSCが初のユーザー クレジットカードでの活用も視野
SSCが初のユーザー クレジットカードでの活用も視野
数あるフィンテックベンチャーの中でもバンクガード(東京・新宿)の不正アクセス対策における独自の高い技術力は一定の評価を受けていたが、ここに来て、しんきん情報システムセンター(SSC)が第一号ユーザーとして採用を決めたことで、同社が特許を持つ「スーパー乱数表」がようやく実用化へと向かう。藤井治彦CEO(工学博士)に次の展開も含めて話を聞いた。
6面(地銀)
事業創出でセコムと協力 常陽銀
「超高齢社会」などでアイデア募集 パートナー選定を支援
常陽銀行はこのほどセコムと連携し、事業協創プロジェクト「アクションS」を開始した。これは同行の取引先などが持つアイデアや技術と、セコムのサービスや技術をマッチングさせて新市場、新事業創出は図る取り組み。10月27日にはプロジェクトに関心を持った5社がつくば市の常陽つくばビルに参集。セコムによる事業・ニーズ説明と名刺交換会が行われた。
7面(信金・信組)
ユニバーサルデザイン研修参加 東京東信金
障がい者への配慮ポイント学ぶ
障がい者への配慮ポイント学ぶ
東京・江東区が実施するユニバーサルデザイン・ワークショップに10月18日、東京東信用金庫(本店=東京都墨田区)の職員が参加した。障がい者差別解消法の合理的配慮に触れながら接客にあたって配慮するポイントや店舗での工夫を習得するのを目的にしている。参加した職員は会場で目や耳が不自由な障がい者、車いす利用者、外国人と接客しアドバイスを受けながら実地体験をすることで理解を深めた。
8面(文化)
【Runner】 全信組連・全信中協・都信協
「食のビジネスマッチング展」 全国版へ、協賛は55信組に拡大
しんくみの団結力発揮
全国信用組合の取引先が東京に集結する「食のビジネスマッチング展」が好調だ。今年で3回目を迎えて信組業界による大規模なイベントに発展し専門バイヤーとの商談の場を提供することで販路拡大につなげている。主催は全国信用協同組合連合会、全国信用組合中央協会、東京都信用組合協会。