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2016年10月24日

2016年10月24日付 第2909号

1面

年明け解散へ 投票日1・29動かず
 自公決断 特別国会冒頭で 衆院、2年ぶり選挙
 
 衆院の1月解散日程が確実視されだした。自民党と公明党の与党関係者によると、都議選前に衆院選に踏み切るのなら景気の底割れを防ぐため暫定予算の組める2017年1月29日投開票日の日程は動かせないとの見方が強まっている。当初は臨時国会さなかの「11月解散」の見方もあった。ただこの案は公明党内がまとまらなかった。公明党は、小池百合子東京都知事の就任を機に都議会議員3人の入れ替えを検討、この決着が年末にずれ込む。これを受け「年明け解散でなら」と自民党に打診、自民党側もこれを受け入れたとされる。

2面(総合)

人工知能と人間社会に関する懇談会
 議論、最終段階に 具体的論点の抽出方法アピール
 
 政府の「人工知能と人間社会に関する懇談会」での議論が年内の論点整理に向けて大詰めを迎えている。今年5月30日に第1回会合を開き、月1回ペースで議論を進めてきた。人工知能(AI)の研究者だけでなく、経済、法律、教育など幅広い有識者で構成。ともすれば、焦点がぼやけがちなテーマのため従来とは違う型で論点を抽出、報告書でもその点を強調する。

3面(地域総合)

来春開店する愛知銀の本山支店。雨天時に車で来ても、濡れずに入店できる構造を採用する(完成予想図)
東海3県の地域銀 
 愛知への出店意欲旺盛 百五銀は年2カ店ペース
  移転・新築も
 
 【名古屋】愛知、岐阜、三重の東海3県に本拠を置く地域銀行が、名古屋市を中心とした愛知県内での拠点拡充に意欲を示している。愛知県の経済指標は常に全国で上位にランクされ、2027年に東京〜名古屋間でリニア中央新幹線の開通が予定されるなど、経済活性化につながる各プロジェクトが進行していることも一つの要因だ。三重県の百五銀行は19年3月までに6カ店増やし、25カ店体制にする計画を立てている。

4面(大手行・証券・保険)

フィンテック企業と連携続々 みずほFG
 可能性探り多角展開 ベンチャー企業育成でラボ設置
 
 みずほフィナンシャルグループ(FG)は2016年度下期に入り、フィンテックに対する動きを加速している。フィンテック企業との業務提携など今後の連携を視野に入れた取り組みが相次いでいる。フィンテック関連のサービス開発の拠点の1つとして、電通、電通国際情報サービス(ISID)などが共同運営するインキュベート施設にラボの設置を決めた。

5面(ノンバンク・ICT)

ECサイト決済、ハードル低く ストライプジャパン
 多通貨処理 漏えいリスク少なく
 
 米Stripe(ストライプ)日本法人・ストライプジャパンが多通貨に対応するオンライン決済サービス「ストライプ」を正式にリリースした。インターネット上での商取引いわゆる「ECサイト」に組み込み、クレジットカードでの支払い決済を代行するサービス。新規のECサイト立ち上げのハードルを低くし、キャッシュフロー面でも利点がある。パートナーシップを結んだ三井住友カード(SMCC)の島田秀男取締役会長は「グローバル事業者も拡大、ECサイトの決済金額は13兆8000億円と5年で2倍強」と今後の伸びしろに期待する。

6面(地銀)

次世代営業店の実証実験 千葉銀
 IT活用し待ち時間短縮 伝票の記入負担を大幅軽減
 
 千葉銀行は営業店における顧客サービス向上と業務効率化を図るため「次世代営業店モデル」の実証実験を開始した。ITの最新技術を活用し待ち時間の短縮と事務処理時間を削減。捻出した時間を店頭での応対や相談業務に振りわけてサービス向上を目指す。

7面(信金・信組)

信金中金「しんきんの翼」
 19億円の投資を決定 全国42信金の取引先56先に
  融資の呼び水にする狙いも
 
 信金中央金庫と信金キャピタルが共同出資する中小企業向け創業・育成&成長支援ファンド「しんきんの翼」の投資先・金額が着実に増えている。創業・育成および成長のステージにある中小企業に資本、資本性資金を直接供給することが狙いだ。2014年6月から運営を開始、今年9月末で42信用金庫の取引先56先に対して19億円の投資を決定している。

8面(文化)

「美濃加茂ポールスター」をお披露目する、大垣共立銀の加藤芳之専務取締役(左から2人目)ら関係者
【Runner】 大垣共立銀行
 「美濃加茂ポールスター」誕生 加工しづらい梨をカクテルに
  新・地域産品へ4者連携
 
 【名古屋】大垣共立銀行、岐阜県の中南部に位置する美濃加茂市、サッポロビール、それに同市山之上台地の梨生産者。この4者が組んで、おしゃれで口当たりの良い美濃加茂ご当地フルーツカクテル(スパークリングワイン)を誕生させた。名称は「美濃加茂ポールスター」。同市の藤井浩人市長によれば、地元ではこの時期に梨を「新米より先に食べる」ほどの地域産品という。同行と同市が梨生産者をサッポロビールに紹介したことがきっかけだった。
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