2016年7月25日
2016年7月25日付 第2897号
１面
参院選大勝 自民は部会ラッシュ
大規模予算は「経済対策」一色
「顧客志向」「格付け」金融庁要請
改憲勢力で３分の２議席の獲得に乗せた参院選が終了し、注目された自民党の部会は、一斉に「経済対策」の大合唱になった。自民党でいち早く会合を開いたのは棚橋泰文、田中和徳、松野博一、松本純、宮腰光寛、山口泰明と大臣待機組の各衆院議員。14日に「アベノミクスの完遂を強力に支える会」の第１回を開き、19日の２回目会合で提言をメモにまとめ菅義偉官房長官に提出している。
２面（地域総合）
「医療経営士」 金融機関で2300人突破
コンサル営業で差別化 6月の試験で155人合格
金融機関の医療経営士の有資格者が2300人を突破した。6月に実施された「医療経営士２級・3級」試験で金融機関の合格者は155人を占めた。医療機関などへのコンサルティング営業で差別化を図るため専門人材の育成に受験者も増大している。
３面（地域総合）
西三河に新拠点 三つ巴 京都銀
地元では戦々恐々 「トヨタ村」の玄関口・刈谷に
【名古屋】京都銀行は19日、名古屋支店に続く愛知県内２店舗目となる刈谷支店を開設した。一帯はデンソーやアイシン精機などトヨタ自動車中核企業が集積する「トヨタ村」の玄関口にあたり、名古屋支店で培ったトヨタグループとのパイプを生かし、従業員との取引を広げ住宅ローンなどに結びつける。預金規模で６兆円を超える地銀の襲来に地元金融機関も戦々恐々。新たなライバルの出現で、大手信金、地銀に加えた三つ巴の戦いに発展しそうだ。 （５面に関連記事）
４面（大手行・証券・保険）
三井住友海上 原典之社長インタビュー
機能別再編、ステージ２に
地域金融と協働 「できることは、たくさんある」
ＭＳ＆ＡＤグループの機能別再編から3年が経過した。合併とは違う選択について、今年4月に新トップに就いた原典之社長は「当初計画は順調に推移している」と評価する。支払い分野の高度化など「機能別再編のステージ２」を推し進めるとともに、海外展開や地域金融機関との連携にも意欲的だ。
５面（地銀）
コンテストを訴求するチラシも「女性」を意識
「女性起業家」初のビジコン 栃木銀
活力引き出し創業支援
活力引き出し創業支援
栃木銀行は13日、初めて「とちぎんビジネスプランコンテスト」を開催することを発表した。時流に乗ったテーマに絞ることで独自性を出しており、第1回目は応募対象者を「女性起業家」とした。受賞者には多岐にわたる支援を用意、起業家や創業間もない事業者を支援して地元経済の発展につなげる。
６面（信金・信組）
「お届けコンサート」の企画・開催も、よこしんサプライが引き受ける
付随業務、分離・効率化 横浜信金
本部・営業店、本業に集中
「よこしんサプライ」一手に
横浜信用金庫（本店＝横浜市）は実質今年度から、本部各部や営業店が本業により特化できるように関連会社を有効活用している。物品購買あっせん業を営む「よこしんサプライ」が、これまで業務推進部や総務部が受け持っていた広告宣伝などの付随業務的なオペレーションを一手に引き受けつつある。担当各部がコアとなるマネジメント業務に専念してもらうためだ。独自のイベントを企画・展開する営業店にとっても関連会社による全面サポートを受けることで、地域貢献活動にさらに集中できる利点が生じる。
７面（信金・信組）
静清信用金庫 佐藤 徳則 理事長 に聞く
課題解決にコンサル強化
人材育成体制を充実
静清信用金庫（本店＝静岡市）が地域の課題解決に向け、コンサルティング機能を強化している。昨年以降は取り組みを加速しており、今年度に入り、人事制度に事業性評価の観点を盛り込み、推進体制を拡充した。6月に新トップに就いた佐藤徳則理事長に地域の課題と解決への取り組みを中心に話を聞いた。
８面（文化）
【Ｒｕｎｎｅｒ】 滋賀銀行「エコビジネスマッチングフェア」
高水準マッチング実現へ エコビジネス挑戦で地域活性化を
アジア進出支援ブースも
【大阪】滋賀銀行としがぎん経済文化センターが主催する「エコビジネスマッチングフェア」が今回で9回目を迎えた。今年も7月6日に、大津市内のホテルで開催したばかりだ。「エコでつながる。ビジネスがつながる」を合言葉に取引先の事業の活性化を図る。参加するすべてがエコを意識した企業や団体で、あらゆる業種の取引先を対象としたビジネスマッチングとは異なり、環境やエコに絞ったフェアというのが最大の売りでもある