10月
【111】2015年10月26日付 英国「銀行をかえる」最新情報
2年間で200万人が銀行をかえた
複数の銀行と取引していて重要な決済口座を設定している銀行に不満を持ち、銀行をかえたいと思ったら新しい銀行に行き口座を開設するだけ。その銀行が顧客にかわり全ての移管作業を7日間で完了させる。
その後に古い銀行口座に入金があっても、自動的に新しい銀行口座に転送される。口座振替、給与振込などの手続き変更といった、わずらわしい取引もすべてを新しい銀行が無料でサービスする(当欄13年5月13日号で紹介、その後経緯を数回報告)。
英国でのこのアカウント・スイッチングサービス、今や金融界にはよく知られた存在だ。
このサービスは英国財務省が主導して開発したが、狙いはハイストリートバンク4行に寡占された市場ではリーマン・ショック後サービスの悪さに国民の不満が高まり、不満を和らげるためこのサービスの導入で銀行をかえやすくした。
しかも政府は、新規参入の壁を低くして競争原理を市場に導入、サービスの質の向上を図る施策を打ってきた。
その後に古い銀行口座に入金があっても、自動的に新しい銀行口座に転送される。口座振替、給与振込などの手続き変更といった、わずらわしい取引もすべてを新しい銀行が無料でサービスする(当欄13年5月13日号で紹介、その後経緯を数回報告)。
英国でのこのアカウント・スイッチングサービス、今や金融界にはよく知られた存在だ。
このサービスは英国財務省が主導して開発したが、狙いはハイストリートバンク4行に寡占された市場ではリーマン・ショック後サービスの悪さに国民の不満が高まり、不満を和らげるためこのサービスの導入で銀行をかえやすくした。
しかも政府は、新規参入の壁を低くして競争原理を市場に導入、サービスの質の向上を図る施策を打ってきた。
・・・続きは紙面に掲載
【110】2015年10月19日付 モバイルバンキング最新情報
銀行からコーヒーを予約 ウエストパック銀
9月の下旬にコーヒーの香りをのせたニュースが米国、豪州から届いた。
世界中どこに行ってもカフェといえばスタバと、街角の看板を探すほどになったスターバックスが9月2日、昨年12月からパイロットテストを始めていた「Order & Pay」サービスが全米の直営7,400店舗に展を完了。ロンドンとカナダで10月1日からこのサービスを開始すると、発表した。
「Order & Pay」サービスとは、来店してからコーヒーを注文し、できあがるまで待たされてイライラしている「忙しがり屋人間」の不満を解消するのが狙いだ。
多くの人の中には、カフェでゆっくりコーヒーを飲む人だけではない。コーヒーを持ち歩く人や、別の場所で飲む人たちがいる。
この人たちに、コーヒーができあがるまで待たされる時間は無駄だと思う人が多い。そのためスマホで事前にカフェにコーヒーやスナックを注文し支払いを済ませておき、すでにカフェにでき上がっているコーヒーをその場でピックアップする。
世界中どこに行ってもカフェといえばスタバと、街角の看板を探すほどになったスターバックスが9月2日、昨年12月からパイロットテストを始めていた「Order & Pay」サービスが全米の直営7,400店舗に展を完了。ロンドンとカナダで10月1日からこのサービスを開始すると、発表した。
「Order & Pay」サービスとは、来店してからコーヒーを注文し、できあがるまで待たされてイライラしている「忙しがり屋人間」の不満を解消するのが狙いだ。
多くの人の中には、カフェでゆっくりコーヒーを飲む人だけではない。コーヒーを持ち歩く人や、別の場所で飲む人たちがいる。
この人たちに、コーヒーができあがるまで待たされる時間は無駄だと思う人が多い。そのためスマホで事前にカフェにコーヒーやスナックを注文し支払いを済ませておき、すでにカフェにでき上がっているコーヒーをその場でピックアップする。
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【109】2015年10月12日付 モバイルバンキング最新情報
「引き止め」て「新規獲得」 FRB報告
これまで一連のモバイルバンキング調査レポート、「最も使われる取引チャネルになったモバイルバンキング」(ABA米国銀行協会、本紙105号)、「グローバルベースのモバイルバンキングの普及状況」(KPMG、106号)、「スマホなしでは暮らせないライフスタイルでの使われるモバイルバンキング・ア
プリ」(バンカメ、107号)、「日常の活動の中で、どのような機会に銀行とアクセスしているのか」(モルガン・チェース、108号)を紹介した。
今号では、「銀行はモバイルバンキングにどのように取り組んでいるのか」FRB(ボストン連邦準備銀行)が中心になって2014年に25州の銀行から調査した、過去最大規模のレポートが8月17日に発表され、これを紹介する。
最初に、モバイルバンキングのインフラとなっている「13歳以上のスマホ保有者」は12年では43.0%、14年には66.8%、今年は75.8%まで急増した。このマーケットに78%の銀行がモバイルバンキングを提供する。
プリ」(バンカメ、107号)、「日常の活動の中で、どのような機会に銀行とアクセスしているのか」(モルガン・チェース、108号)を紹介した。
今号では、「銀行はモバイルバンキングにどのように取り組んでいるのか」FRB(ボストン連邦準備銀行)が中心になって2014年に25州の銀行から調査した、過去最大規模のレポートが8月17日に発表され、これを紹介する。
最初に、モバイルバンキングのインフラとなっている「13歳以上のスマホ保有者」は12年では43.0%、14年には66.8%、今年は75.8%まで急増した。このマーケットに78%の銀行がモバイルバンキングを提供する。
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【108】2015年10月5日付 モバイルバンキング最新情報
変わる「銀行スタイル」 JPモルガン・チェース銀行
スマホを肌身離さず持ち歩く米国人が、「いつ、どこで」銀行にアクセスしているのか、JPモルガン・チェース銀行は6月23日にその実態に迫った調査レポート「デートの時であろうが、日常の行動の最中に、銀行にアクセスする米国人が増えている」を発表した。前号のバンク・オブ・アメリカに引き続き、銀行自身がモバイルバンキングの実態を調査した結果を紹介する。ただしバンカメとは違い、米国最大のモバイルバンキングユーザー数2,100万を抱えるJPモルガン・チェース銀のユーザーだけを対象にしたものではない。
「いつ、どこで」でのアンケート調査の結果を見ると、①半数以上(54%)の人が仕事中にモバイルバンキングアプリを使うと答える。それに、お客さんとの仕事の打ち合わせ中にとの答えが10人に1人(10%)いる。
②仕事中以外の特定の場所では、レストラン39%、ショッピング後キャッシャーの前で待たされている時に38%、それに、17%の人は、相手を気まずくさせない範囲でデートの最中に――との答え。
「いつ、どこで」でのアンケート調査の結果を見ると、①半数以上(54%)の人が仕事中にモバイルバンキングアプリを使うと答える。それに、お客さんとの仕事の打ち合わせ中にとの答えが10人に1人(10%)いる。
②仕事中以外の特定の場所では、レストラン39%、ショッピング後キャッシャーの前で待たされている時に38%、それに、17%の人は、相手を気まずくさせない範囲でデートの最中に――との答え。
・・・続きは紙面に掲載