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2015年9月14日

2015年9月14日付 第2857号

〈1面〉金融行政、方向転換か チャイナショック ガバナンス不祥事 
     メジャープレーヤーから監視を強化 大手3行に開示要請 政策保有株
 
 市場で「チャイナショック」との表現が定着し始めた。上海発の世界同時株安の連鎖は、順調に上昇していた日本株を直撃し、直近の日経平均株価のピーク時2万868円(6月24日)を大幅に割り込む1万7427円(9月8日)へと、下落率は16.5%に達した。株高効果で経済に好影響を与えていたアベノミクスは、「すでに効果は半減した」との見方が増えだした。マクロ経済では「名目成長率が長期金利を上回るリフレ(インフレ)」の定着を予想する向きさえある。東芝を始めとするガバナンス不祥事に、金融行政も、大きく変わろうとしている。
 

〈2面〉東北応援・日本を元気に 城南信金が「〝よい仕事おこし〟フェア」 全国121信金の協賛・協力

 

 城南信用金庫(本店=東京都品川区)は8日、9日の2日間、東京国際フォーラムで「2015〝よい仕事おこし〞フェア〜全国の信用金庫の連携による〝地方創生〞始まる!」を開催し379社が出展し盛況となった。協賛は全国50信金(うち東北地区27信金)、特別協力は71信金に拡大し信用金庫ならではのネットワーク力を発揮した。後援は復興庁、経済産業省、東北6県、東京都、全国信用金庫協会、信金中央金庫など32団体となった。

 

 

震災で心に傷を負った子供たちの書

 

〈3面〉地方創生と経営は両輪で 武内 良樹 近畿財務局長に聞く 

     海外支援など企業サポート 金融機関の基盤固めに

  

 武内良樹近畿財務局長は、近畿地区の金融機関が地域に根ざしていることを踏まえたうえで、自治体の地方版総合戦略策定に積極的に協力し、金融機関経営との〝両輪〞で取り組んで欲しいと話し、地域金融機関の経営基盤には重要な施策であるとの認識を示した。
 

〈4面〉英損保アムリン社を買収 三井住友海上 海外強化、6350億円で 首位・東京海上HDに肉薄

 

 MS&ADグループの三井住友海上は8日、英国大手損保アムリン社の買収を明らかにした。日本円で6350億円を投じる大型案件で子会社化すれば売上高に相当する正味収入保険料はトップの東京海上HDに肉薄する。海外を成長エンジンと位置付ける同社は今後も積極的にM&Aを展開していく方針だ。生保業界でも第一生命のプロテクティブ、明治安生命がスタンコープ・ファイナンシャル・グループ、住友生命のシメトラ・フィナンシャルと各社が相次ぎ米国生保の大型買収を発表している。

 

〈5面〉産学連携で地域活性化 東北地区地銀 

     東北大発ファンドに出資 七十七・東邦銀  荘内銀 東北公益文科大と人材養成

 

 東北地区の地方銀行が産学連携の動きを強めている。七十七銀行と東邦銀行は、東北大学(本部・仙台市)発ベンチャー企業向け投資ファンドへの出資を決定した。また、フィデアホールディングスおよび傘下の荘内銀行は、東北公益文科大学(本部・山形県酒田市)との間でアジアビジネス人材養成に関する協力協定を結んだ。いずれも、産学連携によって東北地域の復興と活性化に寄与し、それを地方創生に結びつける狙いがある。
 

〈6面〉研修先に取引先紹介 飯能信金 ものづくり23日間学ぶ 

 

 飯能信用金庫(本店=埼玉県飯能市)は武蔵野学院大留学生インターンシップで取引先を研修先企業として紹介した。紹介した取引先企業は、ものづくりを専門とする生産受託企業「啓装工業」(本社・埼玉県坂戸市)で、ビジネスマナーおよび機械装置によるものづくりを学んでもらうのが目的だ。

 

〈7面〉豊橋で開催 3500人集う 三遠南信しんきんサミット

     バイヤーも初参加 即席商談会、物産展沸く

 

 【名古屋】東三河、遠州、南信州地域に本店を置く8信用金庫は5日、豊橋市でビジネスマッチングを開いた。取引先企業が食を中心にブースを出展し、地元にはない特産品を買い求めようと地域住民らで会場はごった返した。今年は初めてバイヤーも参加し、ブース前で即席のお見合いが行われた。約3500人が足を運んだ。

 

〈8面〉『Runner』 ユーシーカード 
     ブラザーズカンパニーの広告宣伝を強化 
     地域特性で、多彩な「UCブランドご当地広告」 幅広いコラボで認知度アップ 
 
 みずほフィナンシャルグループの一員であるユーシーカードがブラザーズカンパニー(BC)の個別広告宣伝を強化している。UCブランドの訴求とBC各社の知名度を高めるためだ。中心になるのは経営企画部の女性3人チーム。金融業界内ではUCといえば、人気を博した「島耕作シリーズ」の主人公の姿が浮かぶ。もちろん島耕作はBCでも活用する。その一方で、BCには「地域に根差した独自色を出したい」という気持ちを持つ先も少なくない。効果的にアピールする媒体にも違いがある。3人がニーズを丁寧にすくいながら一緒に施策を考える広告宣伝はBCからも好評だ。
 
 
地方独自の広告宣伝はバラエティーに富んでいる

 

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