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7月

【100】2015年7月27日付 バンクビジネス最新情報

グローバル投資がフィンテック(ベンチャー)に集中している
〝シリコンバレーが銀行に挑む〟
 
 ジェイミー・ダイモンJPモルガン銀CEOは今年4月、今話題の「創造的破壊者」とされる金融テクノロジー・ベンチャー企業Fintech(フィンテック)の金融業界に与える影響について、株主向けレター(38ページ)の中で「シリコンバレーがやってくる」と次のような説明をした。
  「数百のフィンテックは、優秀な頭脳と莫大な資金を使って伝統的なバンキングビジネスに挑戦してきた。その1つには、皆さんが良くご存知のレンディングビジネス(融資)がある。個人中小企業向けに、従来の銀行だと1週間かかる審査を、ビッグデータを使って素早く判断して、融資を実行する。これに我々も対抗できるよう努力するが、そのようなフィンテックとはパートナーを組むことも考えるべきだ」
 90年代後半にインターネット社会が本格的になるとき、シリコンバレーには世界中から優秀な頭脳とベンチャーの資金が集まった。そこではインターネットITカンパニーが多く誕生した。銀行は積極的に取り組みインターネットバンキングのサービス競争が激化した。
・・・続きは紙面に掲載
 

【99】2015年7月20日付 バンクビジネス最新情報

へザー・コックス女史は今までのシステム開発の壁を破った
最高位に、シティ銀の消費者部門トップ
 
 今年“デジタル・バンカー・オブ・ザ・イヤー”に輝いたヘザー・コックス女史(シティバンク)は「銀行業界は、規制のあることを理由に、挑戦する志をなくしてきた」。「我々には、その規制を厳守して、しかもイノベーションに挑戦する義務がある」と指摘した。
 女史は金融業界で顧客体験とデジタル戦略について豊富な経験を持つシティバンクのグローバルコンシューマ部門の責任者だ。
 コックス女史は、「単に監督当局からの規制だけとは考えておらず、銀行の内部に潜む創り上げられた規制(壁)にもチャレンジする」と次のように語る。
 革新的な銀行サービスを実現するためには、システムを開発しなければならない。その開発を銀行内部にだけ求めるのなら、いつまでも従来の銀行モデルの延長線上のサービスでいるしかない。
・・・続きは紙面に掲載
 

【98】2015年7月13日付 バンクビジネス最新情報

「銀行はすべての力を引き出してお客様ニーズに応える」
「shared values」で全米1位に躍進
 
 企業に求められるのは「企業の社会貢献」(CSR)ではなく、「企業の事業活動に密接した社会問題の解決」。これに取り組むことで生み出される「共通価値の創造」(Creating SharedValue:CSV)である(2011年にハーバード大のマイケル・ポーター教授が提唱した)。
 リージョン銀行は、このCSVを経営方針にとりいれた。
 そしてついに「米国で最も評判の良い銀行2015(アメリカン・バンカー紙)」の1位に躍進した。
 10年4月に昇格したグレイソン・ホールCEOは、ハーバード大学のワークショップでポーター教授に出会った。
 当時のリージョン銀行は、金融危機からの不動産の損失を回復するため公的資金(税金)を投入され、株価も1桁台にまで落ち込んでいた。前任のCEOが個人旅行に銀行所有のジェット機を使うなどを報道され、市場から「CEOが辞めない限り株を買わないなどのパッシング」を受けていた。
 この銀行を、強いリーダーシップでCSVを徹底させ、これを経営方針に、再生させた。 
・・・続きは紙面に掲載
 

【97】2015年7月6日付 サイバーリスク最新情報

「銀行は最前線にいる」と国土安全保障センターが指摘した
週に3万回、サイバー攻撃される銀行
 
 「サイバー強盗から猛攻撃される銀行」。米国議会公聴会(6月16日)でサイバー・国土安全保障センター、ジョージワシントン大のフランク.J.シラフォ・ディレクターは、「サイバー脅威の全体的な見通し」について衝撃的な議会証言をしたと、米ウォールストリート・ジャーナル紙(6月21日付)が報道した。
 先週の議会公聴会では「銀行がサイバー戦争の最前線にいることが疑いもなく明らかになった。その攻撃は、サイバー犯罪組織やテロリスト、民族国家(他国)や社会的・政治的主張をするハクティビストから、もたらされる」「この攻撃(脅威)は、そのうえ繰り返し起きる」。
 実例として「米国銀行名は公表できないが、先週その銀行には実に3万回も攻撃を受けた。この攻撃は34秒ごとに毎日襲ってきた。このうちの約2万2,000回は犯罪組織からの攻撃だった。他国からの攻撃も約400回あった」「この3万回の攻撃とは、その銀行が確認のできた回数。認識できない攻撃もたくさ
んあると考えれば実に恐ろしい」。
・・・続きは紙面に掲載
 
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