スタディスト
執行役員 豆田 裕亮氏
2015年6月8日付 第2845号
業務マニュアルを簡素化 コンサル時代の経験生かす
仕事の手順や方法を伝える業務マニュアルは企業の必須アイテムだが、課や部門単位でエクセルやパワーポイントで作成しホルダーに放り込んでいることがままある。フォームや書式にもばらつきがあり、いざ引き継ぎの際に全く使えない、ということも。この状況の無駄を解決すべく、マニュアル作成・共有ツール「T e a c h m e B iz」(ティーチミー・ビズ)を開発したのがスタディストだ。豆田裕亮執行役員は「どんな業務でも、会社が担保する品質までは誰もが迅速に到達する必要がある。マニュアルはそれを手助けするが、現状は属人化している」という。ティーチミーは容易にマニュアルを作成、即時更改や活用状況把握も可能だ。機密情報を扱うだけに公的認証もある。5月に三菱東京UFJ銀行主催のビジネスサポート・プログラムで優秀賞を受賞した。
―もともとはコンサルティングを提供していた。
「大手自動車メーカーの業務効率改善など業務の分析や分解が得意。当社では皆、数千ページのマニュアル作成経験者。ティーチミーもそのノウハウで開発し、マニュアル作成時間の短縮と共有や公開の課題を解決した。2年半のブラッシュアップで大企業でも小規模店舗でも使い勝手を高めた。導入支援や運用ポイントのコンサル体制、スマホ作成、クラウド公開は独自のサービスだ」
―評価も高い。
「2013年に千代田区ビジネス大賞で特別賞、中小企業新技術・新製品賞優賞などを受賞。この5月には三菱東京UFJ銀行主催のライズアップフェスタで優秀賞を受けた。作成の容易さやクラウド上での配布、即時更新で常に最新版を維持する。動画や音声添付などで現場利便性を高めた。各マニュアルの閲覧数も把握でき管理上層部にも好評。閲覧者はコメント欄から質問でき、作成者の負担も軽くなり無駄がない。年1回ほどのプロジェクトでマニュアル見直しをする先もあるが、その過程で業務手法が変わるなど、あまり意味がないと思う」
・・・続きは紙面に掲載