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2014年1月20日

2014年1月20日付 第2782号

〈1面〉株シフト鮮明に 総務省貯蓄統計
 
 総務省のまとめた「2013年貯蓄統計」によると個人の株式など有価証券へのシフトが、かなり明らかな傾向になった。一方で「今後保有したい金融商品」では元本割れしない預貯金が圧倒的となった。日銀調査では収入減のウェートが増加しており、今回の総務省統計でも金融資産非保有世帯の増加など、新たな社会問題となりかねない課題が浮上している。
 
〈2面〉日本政策金融公庫 細川興一総裁に聞く
 
 2013年10月に就任した日本政策金融公庫の細川興一総裁は本紙とのインタビューで、引き続きセーフティーネット機能を十分に発揮しながら、地方公共団体と連携した「地域プロジェクトへの参画」を積極化していくとの考えを示した。また「質的な民業補完がより期待されている」として、創業支援や再生支援をはじめ海外展開支援などの分野において、地域金融機関とのリレーションをさらに強化していくと強調した。行き過ぎた民業補完があるとの指摘には「直すべきものは直していくことが大事だ。誤解のないように努めていきたい」と述べた。
 
 
日本政策金融公庫 細川興一総裁
 
〈3面〉住宅ローンに「病児保育」 新生銀
 
 新生銀行は女性が働き続けるうえでネックとなる子育ておよび家事の負担を軽減できるサービスを住宅ローンに付帯し、14日から取り扱いを開始した。同行は専門の外部2機関と組んで、病児保育と家事代行の2つのサービスが受けられるクーポンを、契約金額に応じて最大50枚提供する。同行の住宅ローン利用者のうち女性借り入れ割合は増加傾向にある。そこで子育て世代、働き盛り世代の住宅購入を支援する機能を住宅ローンに付加した。
 
〈4面〉地銀の13年株価 全体の9割超が上昇

 2013年通年の地域銀行の株価は、日銀の金融緩和やアベノミクスの流れに乗って、全体の9割超が上昇を示し、下落したのはわずか4行だった。欧米経済の安定もあり、今年の日本経済についても楽観的な見方が広がっており、さらなる株高を予測する声が一般的だ。しかし、一方で、地銀再編観測も根強く、良好な市場および財務環境が続く今こそ、経営の方向の明確化や一層の内部体制強化を図るべきで、それを怠ると再編の動きに巻き込まれるという指摘が現実味を増しそうだ。
 
〈4面〉武蔵野銀 新成人30人を祝う

 武蔵野銀行は9日、大宮モノリスチャペルで新成人祝賀式を開き、成人を迎える女子行員30人を祝った。加藤喜久雄頭取は東京オリンピック、パラリンピックの招致活動で活躍した佐藤真海さんを引き合いに出し、活躍している女性に共通して感じることとして「輝いている」ことを強調。「『笑顔』や『周囲を思いやる気持ち』を持って人と接することは、良好な人間関係を築き、お客様や周囲から信頼され、いろいろな仕事に挑戦する機会へとつながっていく。ぜひ、自分磨きの努力を大いにしていただき、『輝いている素敵な女性』へ成長されることを願っている」と述べた。
 
新成人を代表して加藤喜久雄頭取(右)に謝辞を述べる北浦和西口支店の福田愛さん
 
〈5面〉多摩信金 フィッシング対策を強化
 
  多摩信用金庫(本店=東京都立川市)はインターネットバンキング不正送金を防ごうとフィッシング対策の強化にのりだした。対策ソフトを導入しネットバンキング利用者への無償提供をはじめたのである。同信金のバンキング利用者は3万4000人。被害を防止するため安心安全なネットバンキング利用を徹底していく構えだ。
 
〈5面〉朝日信金 インフル予防接種 部店巡回が好評

  朝日信用金庫(本店=東京都台東区)は、職員の希望者に毎年、医療機関が各部店を巡回する「インフルエンザ予防接種」を実施し好評を得ている=写真。予防接種はどこの金融機関でも実施しているが、巡回による予防接種は極めて珍しい。対象は役職員、関連会社社員など同信金に従事している者。2013年は49の部店で全役職員の半数を超える899人が接種した。巡回によるインフルエンザは1部店あたり5人以上の希望者がいるすべての部店をまわった。

 
〈5面〉西武信金 実践女子大と協力協定
 
西武信用金庫(本店=­東京都中野区)は8日、実践女子大・短期大と包括的連携・協力協定を締結した。地域の活性化と産業振興を図るため相互に協力し、地域社会の発展に寄与するのが狙い。協定の締結で西武信金は中小企業および街づくりの支援、地域活性化と地域産業振興を促進するため同大学の持つ幅広い人材、女子大生の柔軟なアイデアを有効活用する。また、実践女子大は今年4月に渋谷キャンパスを新設することで地域連携・貢献に力を入れて幅広い分野で活躍できる女性の育成を目指す。
 
握手を交わす西武信金の落合理事長(右)と実践女子大の田島眞学長

〈5面〉飯能信金が振り込め詐欺研修会
 
 飯能信用金庫(本店=埼玉県飯能市)は14日、飯能市内の研修所で「振り込め詐欺被害防止マスター研修会」を開いた。地元の飯能警察署や埼玉県警察本部生活安全部の協力で行いテラー係、営業店次長など84人が参加した。県警本部生活安全部の宮谷定雄参事官が県内の振り込め詐欺の状況を報告し、その後、被害防止の想定訓練に臨んだ。毛呂山支店の内田侑花さんがテラー役に、上司の橋本哲也次長がサポート役になって被害者役演じる女性警察官に何とか思いとどまってもらうよう立ち回った。
 
不審な点はないかと踏み込んで聞くテラー役の内田さん 
 
〈5面〉湘南信金 「お客様に感謝する会」を開く
 
 湘南信用金庫(本店=神奈川県横須賀市)は14日、恒例の「新春をお客様に感謝する会」を横須賀市の同信金本店別館で開催した。取引先など関係者を前にあいさつに立った石渡卓理事長は「今年は甲午(きのえうま)で、大きな変化が起きる年といわれるが、新たな変化を受け入れ、挑んでいかなければならない。協同一致・目標達成・感謝感動の3つをキーワードに役職員みんなで力を合わせていく」と決意を表明した。
 
〈6面〉家賃保証システム開発 エース保険 ジャックスと共同で

  エース保険は今月から、ジャックスの家賃保証システム新商品に付帯する2つの保険を提供している。両社はこれまでも家賃や家財を保証する商品で組んでいたが、不動産管理会社や不動産オーナーの要望に応える保険をパッケージ化して開発した。ジャックスは不動産管理会社に積極的に提案する方針だ。
 
〈7面〉ビジネスカード主戦場に 企業決済市場
 
 
  クレジットカード、信販会社では2014年、法人向け決済市場の取り込みを強化しそうだ。市場の飽和と競争激化でこれまで市場をけん引してきた個人向けカードは成熟化しつつある。対して中小企業・個人事業主での法人カードの利用は少なく、ビジネスデビットや企業間取引、中小企業融資も含め、法人決済市場の成長余地は大きいとみられている。
 
〈8面〉Runner 世田谷信用金庫

 世田谷信用金庫が2012年11月に信用金庫業界で先駆けてリバースモーゲージの取り扱いを始めて1年あまりが経った。その商品の特殊性にくわえ、超長期の商品であり金融機関としても種々のリスクもあるため、積極的に販促はしていないが、評判を聞きつけた高齢者からの引き合いがじわりと増加。第三者からの紹介などもあり、確かな手ごたえを感じている。利用者目線に立った商品設計に理由を求められそうだ。同信金も「信用金庫ならではの商品」と自負する。
 

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