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【434】 2023年7月3日付 フィンテック最新事情(292)

新興のグローバル金融産業の管轄権 米国の立場



 アメリカのドルが他の世界通貨を支配していることは、周知の事実。米国は長い間、伝統的なグローバル金融市場を支配してきたが、一方で新生デジタル資産分野の支配を維持するチャンスを逃している可能性があると、アメリカンバンカー紙(6月2日付)が警鐘を鳴らしたので、その概要を紹介する。
 クリプト(仮想通貨やデジタル資産)に関して言えば、米国の規制当局は明確で一貫性のあるものではない。そして、米国の規制状況をめぐる不確実性が、巨大な取引所を海外に移すことを検討するよう促している。 ……続きは本紙で。

【435】 2023年7月17日付 フィンテック最新事情(293)

欧州のクリプト事情 欧州暗号資産規制(MiCA)
 
 
前号343号で、2017年12月12日にアメリカンバンカー紙は報じた記事の表題『“米国のJPモルガン銀行のダイモンCEOはビットコインを激しく非難、“それは詐欺だ”』をそのまま引きづっているように思える米国規制当局の現状を紹介したが、今稿では欧州諸国の現状をよく表わしている最近の2つのニュースを紹介する。
 最初に、23年3月21日付アメリカンバンカー紙の“米国のCircleは欧州本部に仮想通貨に優しいフランスを選ぶ”見出しの記事は、「ステーブルコイン大手のCircleはダブリンとロンドンにあるCircleの既存の拠点をベースに欧州本社をパリに置く計画。マクロン大統領政権による暗号に優しい風土が決断につながったとしている。CircleのアレールCEOはインタビューで、『商業的な理由と政策的な理由の両方から、ヨーロッパでこのビジネスを拡大するためにはフランスが最適だと考えている。パリはデジタル資産の拠点となり、ユーロと1対1で交換可能な安定したコインである新商品EUROCをオンショアする拠点になるだろう。Circleはフランスの市場当局にデジタル資産サービスプロバイダーとして登録されるよう申請し、銀行当局には認可された電子マネー機関になるよう申請した』と語った」。……続きは本紙で。

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