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2023年4月10日

2023年4月10日 第3191号

1面

サステナブルファイナンスサミット開く 国際金融協会
 現在進行形の課題など浮き彫りに 「今年はトランジション・ファイナンスの年」  

 国際金融協会(IIF)が5、6日の2日間、都内でサステナブルファイナンスサミットを開いた。4年ぶりの東京でのイベントで、国内外の政府や事業界から専門家やゲストを招きアジアの脱炭素化を議論、現在進行形の課題を浮き彫りにした。IIFのティム・アダムズ会長は「2週間前に比べ金融機関はある程度安定した。グローバルベースの提案を模索していきたい」と、米シリコンバレーバンクの破たんの影響が落ち着きつつあることに安堵を示した。
 

2面(総合)

日米の間、取り持つ Squareジャパンエグゼクティブディレクター・野村亮輔氏
 10周年 さらなる付加価値を 「ハードひとつでできる事」追求


 早大法卒業後、NTTデータやApple Japanで国内外の決済プレーヤーと渡りあった。昨年、今年10周年のSquare(スクエア)ジャパンの取締役に就いた。米国のプロダクトやサービスを日本向けに選び、アレンジして中小事業者の課題に決済周りの解決策を提供する。「ビジネスリターンではなく事業支援につながることが重要」という。
 

3面(総合)

 BaaS事業で新展開 SBIネット銀
  MILIZEと提携 「みらいバンク」  

 
住信SBIネット銀行の組み込み型金融(BaaS)サービスとして展開しているNEO BANK(ネオバンク)事業が新たな段階に入る。金融機関や不動産会社などにAIソリューションを提供するMILIZE(ミライズ、東京・港)と6日、ネオバンク事業に乗り出した。ミライズのソリューションを組み合わせることで、ハウスメーカーや事業会社などこれまでとは異なる企業との提携につなげたい考えだ。


4面(大手行・証券・保険)

あいさつする福留朗裕頭取
 三井住友銀は4年ぶりに対面で 大手金融入社式
 日本生命はマスク外し笑顔も 専門人材の採用進む
 
 2023年度最初の営業日となった3日、金融業界各社でも入社式が行われた。コロナ禍の行動制限が解除されてから初めての式典ということもあり、多くの企業では対面で開催。一方でマスクについては企業によって判断が別れた。マスクの有無に関わらず新入社員の表情からは緊張とそれ以上の期待感、喜びがあふれており、活躍が期待される。各地の様子をまとめた。
 

5面(ノンバンク・ICT)

グループ一体で相続、終活支援 クレディセゾン
 各場面に多様なサービス 電話相談も気軽に
  
 クレディセゾン、子会社のセゾンファンデックス、くらしのセゾンは3日から、総合的終活支援サービスを始めた。中期経営ビジョンの「総合生活サービスグループへの転換」実現への一環だ。自身や家族の将来のための終活に関して、困り事や悩み事を気軽に相談してもらい、適切な解決策を提供する。
 

6面(地域金融)

災害時に払い戻し協定 静岡銀・名古屋銀・山梨中央銀
 東日本大震災時の対応がベース 全国に「輪を広げたい」

 静岡銀行とそれぞれアライアンスを組む名古屋銀行、山梨中央銀行の3行は大規模災害が発生した時の預金払い戻しで相互に支援する協定を3月31日付で締結した。3行の営業エリア内が被災地または避難地になった場合、近隣に取引行の店舗がなくても、1口座あたり1日10万円を限度に協定3行の拠点で預金の払い戻しを可能にする。名古屋銀の藤原一朗頭取の提案が実現した。3行はこのスキームに賛同する金融機関を全国に広げていきたい考えを示した。



7面(信金・信組)

賃上げで火花 京都2信金
 大卒初任給は同額 
 
 
京都の大手2信用金庫が賃上げで火花を散らしている。信金業界最大手の京都中央信金が先月30日、大卒初任給を1万円アップし22万6000円に引き上げると発表。その後、京都信金も4日、5000円引き上げを公表し、奇しくも22万6000円で並んだ。実施は1日から。賃上げは政府要請や人材確保を反映したもので、念入りに組み立てた末で、ライバル同士が牽制し合ったわけではないようだ。

8面(文化)

【Runner】FDUA
金融業界のデータ人材発掘
コンペ開催、1650人参加 ヒーロー、ヒロイン誕生



銀行をはじめとする金融業界は有用なデータが多く存在する。一方でその活用についてはまだ不十分だ。ノウハウや人材不足などさまざまな課題がある中で、個社ではなく業界全体として活用を広げようとしているのが金融データ活用推進協会(FDUA)だ。1月末からスタートしたデータコンペティション「第1回金融データ活用チャレンジ」は盛況のまま幕を閉じた。第2回の開催にも意欲を見せるなど金融業界に新たな風を吹き込んでいる。
 
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