2023年1月16日
2023年1月16日 第3180号
1面
新たな議論の場続々 政府
各省庁で発足、本格化 非財務情報、消費者力、経済好循環
岸田文雄首相は年頭メッセージで「新しい資本主義は持続可能で包摂的な新たな経済モデルを作る挑戦。社会課題を成長のエンジンに転換し社会課題解決と経済成長を同時に実現する」と発信。今年もグリーン、デジタル、スタートアップ、イノベーションの分野に官民連携で資源を集中させ大胆な投資と改革を進めるという。昨年末には多くの稼働部隊が発足した。
2面
これからも窓販の健全な発展に 三井住友海上プライマリー生命・永井泰浩社長
20周年「第2の創業期」に ニッチシフトで常に優位性
金融機関代理店とともに市場環境に関わらず先んじて時代要請に応じた窓販商品を開発、提供する。昨年、2022年から4年間の中計を策定し、10月に20周年を迎えた。それを機に第2の創業期として、専門性、革新性、独自性、機動力で新たな挑戦局面に入る。国内の保険銀行窓販立ち上げ時から関わり、卓越した知見を持つ永井泰浩社長は「当社の開発領域を同業他社が追随すれば常に優位性を発揮できる方向に広げ、競合をずらすニッチシフトしていく」とこの先を展望する。
3面
「飛躍への期待」一色 金融各業態新年会
激動の22年踏まえ
年明けの4~5日にかけて東京、大阪など各地で新年会が行われた。今年の干支は兎年。コロナ禍からの出口が見え始めた昨年だったが、2月のロシアのウクライナ侵攻に端を発した世界経済の動揺は、円安や資源・金利高など、年後半の日本経済に暗い影を落とした。新年会では激動に見舞われた昨年からの飛躍を期待する発言が相次いだ。
4面
新社名で門出 SBI新生銀
グループの中核 明確化 業務再編 聖域設けず
SBIホールディングス(HD)傘下の新生銀行は4日、社名を「SBI新生銀行」に変更した。それぞれが持つ強みを掛け合わせ「顧客中心主義」を徹底し、より利便性の高いサービスや商品の提供により、約3500億円の公的資金返済に取り組んでいく。
5面
ウェブサイトを多言語化 ウォーブン・テクノロジーズ
スクリプト1行入直 銀行活用進む 「すべてのデータに母国語アクセスを」
人口減少を続ける日本において外国人との共存が不可欠だ。一方で、言語の壁は高く外国人が日本で生活するのは容易ではない。ウェブサイトは基本的には日本語のみで、企業側としても多言語対応は進んでいないのが現状だ。Wovn Technologies(ウォーブン・テクノロジーズ、東京・港)はウェブサイトの多言語化ソリューションなどを提供し、世界中の人がすべてのデータに母国語でアクセスできる社会を目指している。上森久之COOに話を聞いた。
6面
食品輸出を後押し あいちFG
農水省と民間金融初の協定 官民一体で支援
あいちフィナンシャルグループ(FG)の愛知銀行と中京銀行は12日、農林水産省東海農政局と輸出を目指す地域事業者に対する伴走支援などを目的とした連携協定を結んだ。農水省・地方農政局が民間金融機関と連携協定を締結するのは全国初。政府は農林水産物・食品の輸出額を2030年までに5兆円に拡大する政策目標を打ち出し、関連事業者の海外での販売力強化策などを整備した。2行は政府の施策をスムーズに取引先に提供し、輸出への機運醸成に生かす。
7面
「巡リズム」強化 枚方信金
好事例表彰で状況共有へ
8面(文化)
【Runner】 セレンディップHD
金融機関との連携で攻勢
全国を視野 製造業中心に 年度内に事業承継ファンド