2022年10月17日
2022年10月17日 第3171号
1面
事前検証の新機能 SWIFT
送金エラー未然防止 国際送金 正確、迅速に
世界各国の銀行や金融機関を結ぶネットワークを運営する国際銀行間通信協会(SWIFT=スイフト)が新機能を公表した。過去に正しく実施された送金に基づき、新たな送金情報の正確性を事前に検証する分析サービスだ。国際送金にありがちな送金エラーを未然に防ぎ、より効率的な送金を実現する。
2面
営業DXサービス インフラ化目指す Sansanビジネス統括本部/篠根麻里・金融営業部部長
まずは銀行、その先の取引先へ
Sansan(東京・港)の金融業界向け主力商品は社名が示す営業DXサービスSansanと請求書業務を効率化するBill One(ビルワン)。双方とも金融機関自体への導入とその先の取引先のDX支援という両輪を回す。金融専門部隊を率いる篠根麻里部長は「まずは金融機関で使ってもらい、良さや利便性を実感して取引先に自信をもって勧めてもらうのが理想形」と話す。
3面
太田市に新本部ビル 桐生信金
支店はコンサル重視のつくり 相談特化型店を併設
桐生信用金庫(群馬県桐生市)は11日、太田市に本部ビル「きりしん太田スクエア」をオープンした。本部機能を移転し、1階には市内2店舗などが入る。市には自動車関連の中小製造業者が多く集まる。人口も多く市場的にも魅力もあるエリア。スクエア開設を機に、信金らしい対面によるきめ細かな営業を通じて、中小事業者の支援体制を充実させる。
4面
証券事業で資本業務提携 みずほ証券・楽天証券
約800億円出資、ネット分野強化 ハイブリッドなサービス提供
みずほフィナンシャルグループ(FG)のみずほ証券と楽天グループの楽天証券ホールディングス(HD)は7日、資本業務提携を結んだと発表した。連携にあわせてみずほ証券は約800億円を出資し、楽天証券HD傘下の楽天証券の株式19・99%を取得。両者の強みを組み合わせることで、「本格的なハイブリッド型の総合資産コンサルティングサービス」を目指していく。
5面
携帯番号で送金可能に ことら
対応アプリを利用、手数料無料 ユーザーの「選択肢」広げる
大手銀行が主催するスマートフォンを利用した個人間送金サービス「ことら送金」が11日からスタートした。事業に加盟する大手銀や地域銀行の口座を持ち、対応するアプリを利用していれば、携帯電話番号だけで10万円まで送金可能。手数料は無料だ。現時点で対応しているのは20行だが、今後徐々に加盟行を増やし、利便性向上につなげる。
6面
「統合シナジー達成に尽きる」 あいちFG社長 伊藤行記氏に聞く
地元企業に根底成す「人財」重視 還元方針は継承
地元企業に根底成す「人財」重視 還元方針は継承
3日、経営統合した愛知銀行と中京銀行を傘下に収める、あいちフィナンシャルグループ(FG)が発足した。基幹およびサブシステムの統合作業が完了予定の2年後に両行合併を目指す。持ち株会社は合併までのブリッジ役が当初の役割となる。FGの伊藤行記社長(愛知銀頭取)は「合併に向けた取り組みを円滑に進め、合併して6年後の2030年度には、公表した統合(ネット)シナジー100億円以上の確保を約束通りにやり遂げる。これに尽きる」と強調する。
7面
新本店棟 先行開業 浜松いわた信金
来秋には隣地に新本部棟 情報発信の拠点
建て替え工事を進めていた浜松いわた信用金庫(静岡県浜松市)の新本店棟(4階建て)が11日、先行開業した。3階の空中通路で本店棟と接続する新本部棟(10階建て)は来年秋の完成を予定する。本店棟の1階には旗艦店の本店営業部を構え、2~3階には個人向け総合相談窓口および信用保証など関連・提携3社を1カ所に集約。同信金が目指す総合サービス業の一層の実現に向け、幅広いサービスと機能を地域に提供するプラットフォームが整備されたことになる。
8面(文化)
【Runner】 京都中央信金
SDGsをテーマに異業種交流イベント 「中信ビジネスフェア」
白波瀬理事長「1000件超のマッチング実績」期待 ものづくり、食品、ITなど334社が集結