9月
【359】 2021年9月6日付 フィンテック最新事情(217)
Amazon、BNPLの流れに乗る アメリカンバンカー紙速報
前358号でBNPLプレイヤーのPayPalが延滞料無料の戦略を打ち出し、BNPLモデルが混乱したと紹介したばかりであるが、アメリカンバンカー紙(8月27日付)が“Amazon、BNPLの流れに乗る”の見出しでニュース速報を発信した。Eコマース最大手Amazonの動きを速報では次のように報じている。
「パンデミックが始まって以来、クレジットカードの借り入れに代わる主要な代替手段として、『今すぐ購入/後で支払う』BNPLローンが登場した。現在、電子商取引の巨人Amazonは、米国で8月27日(金)にAffirmのPOSクレジット製品のテストを一部の顧客と開始し、今後数か月でより多くの顧客に展開する予定です。Amazonの顧客は、50ドル以上の購入を毎月の分割払いに分割できる」。米国内のBNPLプレイヤーと呼ばれるAffirm、PayPal、Klarna、Afterpay等のフィンテックについて「消費者が大規模な購入を一連の支払いに分割できるようにBNPLローンを提供している。通常は3か月から4か月。フィンテックは、クレジットカードよりも条件が単純であり、債務の回転を回避する機会があるとして製品を売り込んでいる」。……続きは本紙で。
【360】 2021年9月13日付 フィンテック最新事情(218)
カンボジアのCBDC、ソラミツが共同開発
「フィンテックがグローバルに広がり、その活発な活動が日々報道されているのに、日本のフィンテックについてのニュースに出会うことはほとんどない。日本のフィンテックはどうしているのだろうか?」と、世界中から送られてくるフィンテックのニュースに目を通している筆者はいつも自問している。単に日本から英語のニュース発信が少ないので欧米のニュースメディアが取り上げることができないからなのだろうか。次から次へとスタートアップが誕生し、多くの資金が投資され、ビジネスとしてはグローバル展開が若い起業家たちの夢であり、コロナ・パンデミックでますます注目を浴びているフィンテック、少し寂しさを覚える。
このような思いを持つ筆者にとって嬉しいニュースがPayment Journal(8月31日付)から飛び込んできた。それは、“カンボジアのデジタル通貨は他の国の中央銀行に道を示す事が出来る”の見出しで日本のフィンテックのソラミツとカンボジア中央銀行が共同開発をした世界初のブロックチェーンを使ったトークン型の中央銀行デジタル通貨(CBDC)“Bakong”(バコン)の成功事例を紹介している。……続きは本紙で。
このような思いを持つ筆者にとって嬉しいニュースがPayment Journal(8月31日付)から飛び込んできた。それは、“カンボジアのデジタル通貨は他の国の中央銀行に道を示す事が出来る”の見出しで日本のフィンテックのソラミツとカンボジア中央銀行が共同開発をした世界初のブロックチェーンを使ったトークン型の中央銀行デジタル通貨(CBDC)“Bakong”(バコン)の成功事例を紹介している。……続きは本紙で。
【361】 2021年9月20日付 フィンテック最新事情(219)
デジタルツイン(双子)の新たな挑戦
コロナパンデミックで金融デジタルサービスへの認識が大きく変わった。サービスを提供する側の銀行も、サービスを利用する顧客側も、コロナ感染が突き付けたソーシャルディスタンスを守らなければならない。
コロナ以前の金融業界ではデジタル・トランスフォーメーション(DX)が経営課題として議論が深まりはしたが、経営者によっては様子見の姿勢を示していた銀行もあったことは事実である。DXに成功した銀行経営者からよく指摘されたことは、行員全体のマインドセット(銀行の文化)を変えることが最大の障害であったということだ。……続きは本紙で。