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3月

【337】 2021年3月1日付 フィンテック最新事情(195)

米国に夢見る欧州フィンテック
ヨーロッパのフィンテックがアメリカへ進出  アメリカンドリーム

当コラムでも、度々欧州のフィンテックが積極的にグローバル展開している姿を紹介してきたが、今回はフィンテック・コミュニティに最新情報を発信しているAltfiから“アメリカンドリーム : 欧州のフィンテックがアメリカ征服を夢見る” (2月15日付)の見出しで、どうして欧州のフィンテックはアメリカ市場を目指しているのか、その現状を調査した概要を発信したので紹介する。
 ヨーロッパは世界で最も成功した有名なフィンテックを輩出してきたのに、なぜ彼らの多くがアメリカに進出しようと必死なのだろうか? Revolut、Monzo、N26のようなチャレンジャー・バンクは、米国市場で永続的なインパクトを与えるには至っておらず、ChimeやVaro Bankのような地元のチャレンジャー・バンクと真っ向から戦っているが勝っているとは言えない。何故、米国に進出するかと言えば、米国の方が有利だからだ。例を挙げると、ヨーロッパではインターチェンジ・フィーは現在 0.2% に制限されているが、米国のChimeは1.2%も得ている。しかも、Chimeの顧客数は1,200万人とRevolutの1,300万人より少ないが、そのバリューは145億ドルと英国の同業他社の3倍も高い評価を得ている。……続きは本紙で。

【338】 2020年3月8日付 フィンテック最新事情(196)

130ページほどの報告書
パンデミック下で成長するグローバル・フィンテック 
 
 
【本文】
前回のリーマンショック(2008年)以降に世界中に広がったフィンテック。今や産業としてグローバルな市場を分析する対象にまで拡大している。
 ここで紹介するケンブリッジ経営大学院のセンター・フォー・オルタナティブ・ファイナンスと世界銀行グループ、それに世界経済フォーラムによる共同研究は、2020年6月15日から8月18日にかけ169カ国で事業を展開するフィンテック1385社を対象に実施。フィンテックを13の主要業種と103のサブ業種に分け、市場と規制の両方で差別化されたフィンテックの活動を分析している。まれにみる大規模で詳細なグローバル・フィンテックの実態を分析した報告書(125頁)であり、フィンテック(金融テクノロジー企業)がコロナ・パンデミックによってどのように影響を受けたか、そして結果として生じる課題と機会にどのように対応しているかを評価することを目的としたものである。……続きは本紙で。

【339】 2021年3月15日付 フィンテック最新事情(197)

グローバルフィンテックにますます注目が集まる
パンデミック下で成長するグローバル・フィンテック その2
 

 前号で紹介したケンブリッジ大学、世界銀行、世界経済フォーラムの共同研究は、昨年上半期の、まさに世界中にCOVID-19の脅威が拡散していた真最中のグローバル・フィンテック市場を対象にしていた。COVID-19によってどんな影響を受けたのか、そして影響を受けた結果どの様に対応しているのかを評価する目的の貴重な調査報告であるので採りあげた。
 その中に“フィンテック市場のパフォーマンス(ビジネス)”の項で政府の採ったコロナ対策措置の度合い(厳格度によって高・中・低)も加味した市場への影響が分析されているので、その興味ある調査概要を紹介する。……続きは本紙で。


【340】 2021年3月22日付 フィンテック最新事情(198)

一律的な顧客体験はいまや時代遅れだ
バンカメのパーソナライゼーション・サービス Ericaの役割
 
 
 米銀業界団体のBAIが発行する“BAIバンキング・ストラテジー”(21年3月号)によると、これまでの銀行はテクノロジーを統合して顧客にシームレスな体験を提供し、好きな場所で好きなように銀行を利用できるようにすることであった。しかし、デジタル化の進んだ今では真の顧客中心のアプローチに変わってきている。真の顧客中心とはすべての顧客を同一視しない。今の銀行サービスでは満たされていない様々なニーズを表している顧客像・人物モデルを想定して、その顧客に対して、個々の顧客が持っている情報をベースにサービスを提供する“バンキング・エコシステム”を構築するバンキング4.0を目指している。
 この稿では、前述の文脈の中から特に“顧客中心のアプローチ”(パーソナライゼーション)の面で、コロナ・パンデミックの中でその存在感を増してきたバーチャル・アシスタントのEricaを抱えるバンカメのデジタル責任者であるデビッド・タイリー氏へのインタビュー記事(Bank Automation:3月1日付)から要約を紹介する。……続きは本紙で。

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