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【409】 2022年11月7日付 フィンテック最新事情(267)

起業家精神の時代を歓迎するリン・スナク新首相

フィンテック第一世代と第二世代 英国


 今年の英国は、不祥事の責任を取って退任したボリス・ジョンソン前首相、エリザベス女王の逝去直前に認証されたリズ・トラス新首相の49日間の短命政権、元財務大臣のリシ・スナック氏が史上最年少の42歳で10月25日に首相就任――と激変の年である。その英国は、国の政策で世界のフィンテック聖地の位置を築き上げてきたことを考えると、交代劇がフィンテック業界へどのような影響が出てしまうのかと心配していた筆者にとって、勇気づけられるニュースが目に留まったので紹介する。
 “フィンテック創業者になるのに今ほど適した時はない”(Altfi:10月13日付)の記事は、2008年の金融危機を契機に金融政策としてイノベーションの推進で始まった第一世代と2022年に起業の道を歩み始めた第二世代を比較した興味ある内容である。……続きは本紙で。

【410】 2022年11月14日付 フィンテック最新事情(268)

いまや組み込み型金融は不可欠になりつつある
組み込み型金融サービスの広がり 
 
 
 本コラム401号“景気後退期にフィンテック投資家が注目する組み込み型金融”(9月5日付)では、2022年第二四半期の急激な投資環境の落ち込みの中、投資家のフィンテック投資への期待感の根拠となる“組み込み型金融”市場について紹介をした。
 今回はAltfiが、“今日の不安定な状況、景気後退期においてもフィンテックの将来は開ける”(10月24日付)と、BaaSによる組み込み型金融が銀行とフィンテックのパートナーシップを通じて事業範囲を拡大するための有望な方法として注目されていると報道したので、その概要を紹介する。 ……続きは本紙で。

【411】 2022年11月21日付 フィンテック最新事情(269)

イギリス市場が盛り上がりをみせる
英国の個人預金をめぐる争奪戦 chaseとMarcus

 これまでフィンテックの海外戦略をいく度か紹介してきたが、そのほとんどが巨大な米国市場への進出ストーリーだった。ちょうど1年前の本稿367号“JPモルガン・チェース銀行のリテールバンキング本格的に海外進出”で、2018年にゴールド・マンサックス(GS)が、昨年JPモルガン(JPM)がデジタルバンキングの世界戦略の一環として最初に英国市場に進出していることを紹介した。両行のデジタルバンクのブランド名はGSの“Marcus”であり、JPMの“chase”である。
 当稿ではファイナンシャル・タイムズ紙(11月7日付)が“JPMとGS、英国の個人預金をめぐる争奪戦に参戦、ウォール街の巨人に反撃する英国のハイストリートバンク”の見出しで興味深い状況を報道したので、その概要を紹介する。……続きは本紙で。


【412】 2022年11月28日付 フィンテック最新事情(270)

イーロン・マスクの野望はいかに

イーロン・マスクの想い Twitter買収
 
  羨ましいほどの世界が展開する米国のビジネス環境。51歳の起業家イーロン・マスクによる440億ドルでのツイッター買収に注目が集まる。Paypalの前身X.comの共同設立者でもあり、現在はテスラ、XスペースのCEOとしてリーダーシップを発揮しているマスク氏が、ツイッターを手に入れ何をしようとしているのか、報道が過熱してくると思われる。大量解雇を通知した一週間後に残った社員に直接語ったツイッタービジネスについての会話のトランスクリプトが、技術系米ニュースサイトThe Vergeから11月11日に報道されたので、当稿では金融サービスに関する部分を抜粋して紹介する。
 「私は、ペイメントには大きなチャンスがあると思っています。そして、ペイメントはまさに情報の交換です。情報の観点からは、例えばダイレクトメッセージを送るのと、支払いをするのとでは、大きな違いはありません。基本的には同じことなのです。原理的には、ダイレクトメッセージのスタックを支払いに利用することができます。Twitterの利用者が世界のどこにいても、即座にリアルタイムで送金できるようにすることが、私たちが目指す方向性であることは間違いありません。私たちは、それを可能な限り実現したいと考えています」。……続きは本紙で。

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