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10月

【323】 2020年10月26日付 フィンテック最新事情(181)

日本は進んでいるのではなく周回遅れなだけ?
オールドノーマルとニューノーマルの実像
 
本コラムを書き始めてから毎日海外から送られてくるニュース(英語版)に目を通す事が日常となって7年半を過ぎる筆者だが、今回初めてJapan の文字が頻繁に登場し、しかも海外諸国との比較において日本がトップに登場するレポートに出会ったので、多少の驚きを持って紹介する。
 そのレポートはアプリマーケッティング効果測定のAjust社が、アプリ利用情報のApptopia社の収集した2020年上半期のフィンテックアプリのダウンロード回数やセッション滞在時間他のデータをベースに対前年度対比の現状を調査した「The Mobile Finance Report 2020」である。このレポートでは、米国、日本、英国、ドイツ、ロシア、トルコ、ウクライナ、ブラジルが対象になっている。 ……続きは本紙で。

【322】 2020年10月19日付 フィンテック最新事情(180)

ランサムウェアの脅威は時として金融機関そのものの存続を揺るがす
コロナ非常時にランサムウェアの攻撃が増えている 米政府の警告
 
10月に入って立て続けにサイバーセキュリティ犯罪急増と銀行に警告を発するニュースが報道された。10月2日に、「ランサムウェアの被害が急増していると米国政府か警告を発表」(Fintech Globalサイト発信)、それに翌週の10月6日にはアメリカンバンカー紙から「銀行に警告すべき5つのランサムウェアのトレンド」である。
 コロナ・パンデミックにより人々の不安心理をついたハッカーの犯罪が急増すると同時に、ハッカーにとって手間暇のかかる個人の預金口座からお金を盗み出すハッキングから、より効率で莫大な身代金を手に入れるサイバー・ギャングへと変容する流れが背景にある。ある調査によるとランサムウェアとフィッシングメールのアタックが5倍に増え、実被害の件数が64%も増加。9月9日にはチリの大手行が被害に遭っている。……続きは本紙で。

【321】 2020年10月12日付 フィンテック最新事情(179)

ブラジル政府もNubankらフィンテックを後押し
南米市場で輝くデカコーン・チャレンジャーバンク
 
【本文】
 フィンテックが世界中に広がり南米のブラジルも注目されるようになる中、その代表格として突如名を表してきたのがNubankである。本稿では2016年2月125号でデジタルネイティブ向けオンライン/モバイル・バンキングとして、18年5月223号ではユニコーン26社の仲間入り、18年12月245号で1億㌦を超える投資を得たフィンテックとして――毎回南米市場のブラジルからNubankの名前だけを紹介してきた。この流れは、まさにNubankが輝かしい成長を遂げてきた歴史の証左でもある。
 今回はコロナ・パンデミックにも負けず急成長を続け、既にユニコーン(評価額10億㌦)を超えて、まだ数少ないデカコーン(同100億㌦)の世界に足を入れたNubankについて、その背景と市場戦略について紹介する。 ……続きは本紙で。

【320】 2020年10月5日付 フィンテック最新事情(178)

WFHは労使双方に期待と不安を抱かせる
コロナ下で注目を浴びるDXとWFH
 
 
 
 今回の新型コロナ・パンデミックで報道されている“デジタル・トランスフォーメーション(DX)”と“ワーク・フロム・ホーム(WFH)”の2つのキーワードに注目したい。
 デジタル・トランスフォーメーションについては、本稿の2017年2月167号で“主要なニュースにDXの言葉が目につく”と紹介してから既に3年半にもなる。DXの5つの柱として、①カルチャーとタレント②組織・リーダーシップ③顧客体験(CX)④オペレーショナル・エフィーシェンシ(生産性)⑤テクノロジーの近代化――を挙げている。幸いにも、テクノロジーの近代化については、社会のデジタル化と呼応して銀行業界もデジタル化を進めていたおかげで、今回のコロナ・パンデミックにおけるシステム技術的対応はそれなりに出来ていたのではないだろうか。……続きは本紙で。
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